プレミアリーグ アーセナル

DR.TRIBE【試合診断書】プレミアリーグ第36節 マンチェスター・ユナイテッド対アーセナル

大会:プレミアリーグ
カード:マンチェスター・ユナイテッド対アーセナル
スコア:2-1

【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審

ユナイテッドMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ネマニャ・マティッチ

アンカーを務め、中盤の底で攻守に渡って抜群の存在感を見せた。ポグバのプレー強度があまり高くなかったたために仕事が増えたが、それも難なくやってのけた。

ユナイテッドTHW(ザ・ハード・ワーカー):ロメル・ルカク

先制点をクロスで演出。抜群のキープ力を発揮するだけでなく、サイドに流れて中央にスペースを作るなど、気の利いたプレーを続けた。彼の負傷交代がユナイテッドに与えた影響は大きかった。

ユナイテッドMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ジェシー・リンガード

64分までプレー。ジャカの脇のスペースに入り込んでボールを引き出そうとしたが、あまり効果的な働きはできず。それでも守備面での貢献度が高く、チームのために働いた。

アーセナルMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ヘンリク・ムヒタリアン

攻撃時は逆サイドまで顔を出すなど、広範囲でプレー。1対1では強さを見せ、スペースを有効的に使えた。後半の立ち上がりには、決して簡単ではないシュートを決め、チームに勢いを与えた。

アーセナルTHW(ザ・ハード・ワーカー):エクトル・ベジェリン

攻守にわたって、効果的な運動量で献身性を見せた。多くのクロスが彼の足から供給され、ディフェンスに戻るスピードも非常に高かった。

アーセナルMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ピエール=エメリク・オーバメヤン

もともと孤立気味な選手ではあるが、この日は顕著だった。シュートは可能性の低いものばかりで、スピードが生きる場面もなかった。

ユナイテッド監督:ジョゼ・モウリーニョ

試合序盤はルカクとポグバの関係をうまく使いながら、両サイドバックが積極的に前に出てボールにチャレンジすることで、ペースを握った。実際に先制点はその形から生まれている。しかし、ジャカに対して構造的にプレスをかけづらかったことが影響し、前向きでボールを持たれることが多くなった。それにプレスに行こうと中盤選手が前に出ると、マティッチの横を使われる悪循環に。前線で孤軍奮闘していたルカクの負傷でボールを前でキープすることもできなくなった。それでも最後はフェライニをトップ下に投入し、ジャカの自由を制限するとともにクロスボールを多用し、力でねじ伏せた。

アーセナル監督:アーセン・ベンゲル

若手主体ながら、奪ってからの素早い攻撃で善戦。ルカクにはかならず1人つけて、バイタルを閉めるという戦い方も機能していた。マティッチの両脇のスペースも有効的に使えていただろう。ユナイテッドの人への意識が下がってからは、ムヒタリアンを中心に自由が生まれたことで攻撃に厚みが生まれた。後半はディフェンスの開始位置を下げ、守備ブロックを4-4-2で形成。これにより、数的優位を作り出すことに成功し、カウンターも機能した。人もスペースも受け渡しはうまく行っていたが、80分頃からスライドにより消耗。クロスに耐えきることができなかった。

主審:ケビン・フレンド

前後半を通して、試合の行方を左右するようなミスはなし。ベンゲル監督最後のオールド・トラッフォードでの試合を裁ききった。