ただ、チームの置かれた状況は厳しい。吉田が復帰を果たしたアーセナル戦の前に最後にリーグ戦に出場したのは年明けの第22節だったが、この試合が始まる前の時点ではチームは13位につけていた。
しかしそれ以降リーグでの勝ち星は一つのみで、今や残留圏の17位スウォンジーに勝ち点4差をつけられた18位に沈んでいる。プレミアリーグ残留を達成するために残されているのは、4試合のみだ。
さらに最終節には王者マンチェスター・シティとの対戦も残しており、28日の次節ボーンマス戦では何としても勝利が求められる。
「ボーンマス戦についてはみんなが理解しています。僕たちにとっては非常に重要な試合になりますし、間違いなく勝ち点3を取らないといけない」と吉田もこの試合の持つ意味について『サザン・デイリー・エコー』に語っている。
日本代表からすれば守備の要が復帰し上々のパフォーマンスを見せているのは心強い限りだが、吉田にとっては2012年から在籍するクラブをプレミアリーグに残留させるために、ワールドカップの前にも厳しい戦いが待ち受けていることになる。
著者:マリオ・カワタ
ドイツ在住のフットボールトライブライター。Twitter:@Mario_GCC
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