ラ・リーガ ヨーロッパリーグ

序盤に退場者出す荒れ試合はお互い譲らずドロー決着

 日本時間27日に行われたヨーロッパリーグ準決勝1stレグ、アーセナル対アトレティコ・マドリードの一戦は1-1の引き分けに終わった。

 近年屈指の好カードとなったELこの試合は序盤から荒れ模様に。10分にこの日2枚目のイエローカードを受けたシメ・ヴルサリコが早くも退場になり、アトレティコは残りの80分間を10人で闘うことを余儀なくされる。

 さらに逆風がアトレティコに吹き付ける。判定に対して異議を唱えたディエゴ・シメオネ監督が退席処分に。監督まで失ったアトレティコはその後数分間猛攻をしのぐことに精いっぱいとなる。

 一方のアーセナルは右サイドからのクロスや、メスト・エジルとアーロン・ラムジーのパス交換などから多くのチャンスを作るも、ヤン・オブラクの牙城を崩せない。

 するとアトレティコも反撃。アントニオ・グリーズマンが立て続けにアーセナルゴールを襲う。しかしここはダビド・オスピナが防いで難を逃れる。

 試合は後半に入りなおも攻め続けるアーセナルが、61分についに均衡を破る。左サイドからのクロスボールをアレクサンドル・ラカゼットが頭で合わせてゴールネットを揺らし、先制に成功する。

 2点目を目指すアーセナルに対して、守備的な選手を投入してこれ以上の失点を許さない姿勢を見せるアトレティコ。

 しかし終盤にドラマが待っていた。自陣でボールを奪ったアトレティコは、ロングパス一本でグリーズマンが裏に抜け出し、ひとりでゴールを奪って1-1に。

 試合はこのまま終了し、10人のアトレティコが貴重なアウェイゴールを手にして試合を終えた。