海外日本人選手

スペインと日本と自分自身と。鈴木大輔のホントのこと 第2回

FT:例えば吉田麻也選手ですとか、川島永嗣選手ですとか、語学に長けている選手は割とチームに馴染むのがスムーズなのかなという印象は受けます。海外に出ていく選手にとって、語学はとても重要な要素なのですね。

鈴木:大きな部分は占めていると思いますね。ただ語学が最初からできれば、スムーズにチームに入れるかって言ったら、それは不可能だと思うんです。チームメイトに何で認めさせるのか。多分最初のそれは語学じゃないと思います。

1対1に強いとか、足が速いとか。別にそれがサッカー的な特徴じゃなくても、例えばそれがノリかもしれないですし、人間的な特徴でも。

FT:鈴木選手が語学をキッカケのひとつとして挙げられたところに、「言語化」という問題があると思います。ちょっと大きな話しになるんですけれども、日本サッカーが今後進化していくうえで必要な部分かもしれません。

鈴木:野球選手とトレーニングしたこともあるんですけど、体の開き方とか、構え方一つにしても、全部説明できるんです。サッカーで言えば言語化がより必要になる戦術のところ、全体のボールの動かし方だったりとか、プレッシャーのかけ方だったりだとか。

現象を全部説明できるようにならないと、もうひとつ成長していかないんじゃないかなって自分の経験から感じています。

FT:やはり言語化が必要なのは、戦術的な細かい部分なんですね。

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