8日に行われたリーガ・エスパニョーラ第31節、レアル・マドリード対アトレティコ・マドリード。
今回は試合における両チームのマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両監督とレフェリーについての分析、評価をする。
マドリードMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ガレス・ベイル
アシストを記録したことはもちろんだが、左サイドにポジションを移してから、完全にサイドを制圧。多くのチャンスを作りだし、ドリブルも4回中すべてを成功させた。彼のフィジカルの強さをベースとした、攻守両面の対人能力の高さがマルセロに自由を与えた。
マドリードTHW(ザ・ハード・ワーカー):ルーカス・バスケス
豊富な運動量でピッチ全体をカバー。守備でもプレスバックをさぼらず、攻撃ではマルコ・アセンシオやクリスティアーノ・ロナウドといいコンビネーションを見せた。
マドリードMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):セルヒオ・ラモス
低調な出来だった。あわや失点につながるような不用意なボールロストが前半にあり(ファウルをもらうことには成功)、失点シーンでも判断ミスからビトロの抜け出しを許した。
アトレティコMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ヤン・オブラク
30本の被シュートがありながらも失点はわずかに1。失点シーンも過失はほとんどなかった。多くのスーパーセーブでチームを救い勝ち点をもたらした。
アトレティコTHW(ザ・ハード・ワーカー):アントワーヌ・グリーズマン
攻守にわたって広い範囲でチームをサポート。カウンターは彼がいなければ成立しない。パス、ドリブルどれをとっても完成度が高く、貴重な同点弾も挙げている。
アトレティコMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):対象選手なし
マドリード監督:ジネディーヌ・ジダン
この試合も4-2-4で挑み、試合中にアセンシオとベイルの位置を入れ替えてアトレティコを相手に終始攻め続けた。ボールを持たされる時間帯が、前半にはあったものの、左サイドからの崩しから多くのチャンスを作ってオブラクを脅かし続けた。ミッドウィークにチャンピオンズリーグの試合が控えていることもあり、C・ロナウドを途中交代させるなど、交代枠を効果的に使い切りながらも充実した内容で試合を終えた。3位でシーズンを終えたとしてもさほど問題ではないため、この引き分けは“勝ち点上”はさほど気にかけるものではない。デルビで勝てなかったのは残念だっただろう。
アトレティコ監督:ディエゴ・シメオネ
序盤は、奪われた直後に即時奪回を目指し、先制パンチを食らわせるような入りをしたが、すぐに普段の引いて守る姿勢にシフトチェンジ。最後の部分をやらせない非常に組織された守備でカウンターの機会をうかがった。攻撃面ではサウールとコケが中央に絞った際にはカウンターの迫力が増し、マドリードも対応に苦戦していた。マドリードが執拗にサイドチェンジを繰り返しても対応し、数的不利を作り出さない組織を作り上げたのは流石だ。
主審:ザビエル・エストラーダ・フェルナンデス
副審の過失が非常に大きいが決定的なオフサイドの判定ミスが2つあった。1つは序盤にジエゴ・コスタが抜け出したタイミング。もう1つは41分の、これもジエゴ・コスタが抜け出そうとしたシーン。これに関してはジエゴ・コスタがハーフウェイラインを超えておらず、非常にお粗末なジャッジだった。しかし、シミュレーションなどには厳格に対応した。
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