ラ・リーガ レアル・マドリード

ウィンガーからストライカーへ。マドリードで進化を続けるC・ロナウド

クリスティアーノ・ロナウド 写真提供:Getty Images

 センターフォワード

 左からのカットインで躍動したシーズンを終え、2017年のプレシーズンの怪我から戻ってきた後、ロナウドは自分自身を改革する必要に迫られた。しかし、彼の周りがこの変化を起こす必要があったのだ。

 2トップでも3トップでも、ロナウドはより静かに彼のための瞬間をつかみ獲る。マルセロとダニエル・カルバハルが攻撃に幅をもたらし、ベンゼマが彼の近くでプレーする。

 同様に、イスコは昨シーズンの終わりごろにキープレーヤーの仲間入りを果たした。そしてこれがロナウドの負担を軽減させた。彼は自分自身のチャンスを自分で作る必要はもうなく、その代わりにエネルギーを節約しながら、チャンスの匂いをかぎ分けてクロスボールに反応することができるようになった。2016/17シーズンのチャンピオンズリーグで、マドリードがバイエルン・ミュンヘンを4-2で破った試合は、まさにこの変化のショーケースだった。創造的であったのではなく、彼に訪れたチャンスを細心の注意を払って洗い出し、記憶に残るハットトリックを達成した。

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