日本時間8日に行われたプレミアリーグ第33節 マンチェスター・シティ対マンチェスター・ユナイテッド。
今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハード・ワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、監督と主審についての分析、評価をする。
マンチェスター・シティMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ダビド・シルバ
前半はボールポゼッションの中心として、出色の出来を披露した。決定機はほぼ全てシルバを経由したもので、チャンスを次々に演出している。
マンチェスター・シティTHW(ザ・ハード・ワーカー):ラヒーム・スターリング
決定機を3度外し、試合を決めきれなかった点は重大なマイナスポイントだ。しかし、1アシストを記録し、決定的なパスを5本も提供している。チャンスメイクは完璧だったが、ゴールが遠かった。
マンチェスター・シティMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):フェルナンジーニョ
前半は素晴らしいスルーパスを送るなど輝きを放ったが、後半は精彩を欠いたプレーを連発。全失点シーンに過失あり。
マンチェスター・ユナイテッドMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ポール・ポグバ
決定的な仕事をやってのけた。誰もが逆転は不可能だと思っていた中で、55分までに2得点。タイミングのいい飛び出しと、スペースを見つけるクレバーさが際立った。
マンチェスター・ユナイテッドTHW(ザ・ハード・ワーカー):アレクシス・サンチェス
2アシストを記録し、3得点すべてに絡む活躍を見せた。彼が自由にボールを持った時にユナイテッドの攻撃は威力を増す。圧倒的な個人技と一瞬のひらめきで、チームの攻撃を牽引した。
マンチェスター・ユナイテッドMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):アシュリー・ヤング
彼にとっては、実に“ラッキー”な日だった。前半にはエリア内でのハンドを見逃され、そのあとのラヒーム・スターリングへのファウルにも笛は吹かれなかった。後半のアグエロへのタックルはボールへチャレンジしていたものの、危険すぎたためPKをとられてしかるべきだった。
マンチェスター・シティ監督:ジョゼップ・グアルディオラ
前半はゼロトップを用いることで、ユナイテッドを完全に押し込んだ。支配率66%、シュート9:0と圧倒し、スコア上でも2-0とリードに成功している。しかし、後半に入ると流れは一変。選手個々の守備強度が緩くなり、1失点した途端一気に崩壊を迎えた。明らかにメンタルマネジメントに失敗しており、後半立ち上がりの入り方は注意すべきだった。
マンチェスター・ユナイテッド監督:ジョゼ・モウリーニョ
前半は全くなす術なし。中途半端なビルドアップが逆にシティに誘導される形で、ヤングのところにボールを運ばされ、奪われ続けた。しかし後半に入って、前に出ていかざるを得なくなってからガラリと展開が変わった。積極的に前からプレスを仕掛けることで、選手たちが本来持っている攻撃性を発揮する形になり、個人個人が躍動した。選手交代もせず、配置を変えることもなく、全く異なるプレーを選手たちから引き出した。
主審:マーティン・アトキンソン
一方のチームに有利な判定が続いた。アシュリー・ヤングの2つのプレー、PA内のハンドとアグエロに対しての足裏を見せたタックルはどちらもPKの判定が下されるべきだった。度重なる誤審によって両チームの選手はヒートアップし、マンチェスター・ダービー史上最多タイとなる9枚のイエローカードが乱れ飛んでいる。試合をコントロールできなかった主審の責任は重い。
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