Jリーグ ジュビロ磐田

DR.TRIBE【試合診断書】Jリーグ第5節ジュビロ磐田対浦和レッズ

1日に行われたJ1リーグ第5節、ジュビロ磐田対浦和レッズ。

今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハード・ワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、監督についての分析、評価をする。

ジュビロ磐田MOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):川又堅碁

2本のシュートで2ゴールを決めた川又が文句なしのマン・オブ・ザ・マッチだろう。力強いポストプレーで攻撃を牽引し、少ないチャンスをモノにした。

ジュビロ磐田THW(ザ・ハード・ワーカー):クシシュトフ・カミンスキー

PKによる1失点に抑え、スーパーセーブを連発。圧倒的な存在感でゴールに鍵をかけた。ハイボール処理、シュートストップと全てにおいてハイレベルなパフォーマンスだった。

ジュビロ磐田MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):該当者なし

浦和レッズMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):該当者なし

浦和レッズTHW(ザ・ハード・ワーカー):西川周作

この試合で唯一と言っていいほどポジティブなパフォーマンスを見せた。彼がいなければもう少し失点数は多くなっていたはずだ。

浦和レッズMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):阿部勇樹

いい予測を見せる場面もあったものの、1失点目では川又に前に入られ、2失点目のシーンでは痛恨のコミュニケーションミス。らしくないパフォーマンスに終始した。

ジュビロ磐田監督:名波浩

試合の入り方は不安定だったが、ウイングバックのポジションを修正して主導権を握り返した。途中出場の中野誠也を交代させる非情な采配を下したが、試合の終わらせ方は見事。組織的な守備は試合を通して安定し、攻撃では川又堅碁を中心に決定機を創り出している。

浦和レッズ監督:堀孝史

試合を通してポゼッション率で上回ったことと、この試合を支配していたこととは全く関係がない。4-4-2のコンパクトなゾーンブロックを形成して、ボールを奪ったら最初に相手DFラインの裏を狙うという、シンプルな戦術で挑んだものの、それに対応された際に全く次の一手を打てず。選手たちが有する能力を考えれば、もっと効率的で効果的なスタイル、戦術があるのではないだろうか。柔軟性に乏しく、創造性もなかった。

主審:廣瀬格

ジュビロ磐田にとってフラストレーションが溜まる判定が続いた。象徴されるのは後半65分、笛を吹いていない状況でジュビロ磐田がクイックリスタート。しかし、スローインを入れた後に、笛を鳴らし選手交代を指示した。インプレーにしたのは主審のミスで、磐田のチャンスを潰した。しかし、浦和レッズに与えたPKの判定は正しかった。