前十字靭帯断裂からの復帰を目指すザンクトパウリの元日本代表FW宮市亮が、29日のドイツ紙『ハンブルガー・アーベントブラット』で近況を語った。
昨年10月に誕生した長男に睡眠を妨げられることもあるという宮市だが、私生活は充実しているようだ。「息子が生まれて、僕の生活は変わりました。もちろん良い方に。幼い息子を見ると、サッカーのことも忘れてただ幸せを感じますね」
昨年の夏に2度目の靱帯断裂を負った当時を「ショックでした。モチベーションも高く、多くを成し遂げようと思っていましたから。そんな時にまた起きてしまったんです」と振り返る宮市だが、家族の存在はその困難を乗り越える支えとなった。
また怪我からの復帰をサポートしているのは、長期離脱中にも関わらず2018年で切れる予定だった契約を1年延長したクラブも同様だ。宮市は「(ザンクトパウリの)厚意はとてもありがたかった。クラブとチームメートからの支えは素晴らしいものです」と語っている。
約2ヶ月前にチーム練習に合流した宮市は先週のマインツとの練習試合で実戦復帰も果たし、「膝については少しも考えませんでした。最初は練習での競り合いでは不安がありましたが、マインツ戦ではそういうことはありませんでした」と順調な回復について語っている。
しかし同時に、過去の経験を踏まえて復帰を焦ることはないと言う。「昔は怪我の後、一刻も早くプレーしたいと思っていました。でもそれがまた怪我に繋がってしまったんです。だから辛抱強くなる必要がありますね」
10代の頃から将来を嘱望されながら長い間負傷に悩まされ続けてきた宮市も、まだ25歳。今後充実したキャリアを送るためにも、万全の状態でピッチに戻ってくる事を期待したいところだ。
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