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【監督会見】ハリルホジッチ監督、マリ戦前日会見。「我々はGL突破の候補ではない」

バヒド・ハリルホジッチ監督(写真左) 写真提供:Getty Images

 仮想セネガルに対してどう戦うのかという質問に対し、手の内を見せるつもりはないという姿勢を示すとともに、「それほど選択肢はない」とも答えた。

「3ヶ月後の戦術を説明してほしいということですね。W杯終了後にしましょう。今はダメですよね。私の頭の中にはたくさんのアイディアがあります。ただ私がどのチームで臨めるか分かっていません。みなさんが『想像している以上』にそんなに選択肢はないのです。本大会では戦える状態でチームを作らなければいけません。」

 これに続けて「グループリーグを突破する候補ではない」ことを強調し、地に足を付けるよう求めた。

「我々はグループリーグ突破の候補ではありません。ただ候補がいつも勝つわけでもありません。我々は偉業を成し遂げる準備をしておかなければならないのです。そういう偉業にトライするために、何をやらなければならないのかは選手に説明しています。頭の中の準備は個人もチームもやっていきます。合理的な戦術、それから幻想的な夢を抱かないこと。まずグループステージ突破を目指すのです。」

「日本の選手に合っていないプレーを望むのはやめてほしい。過去に何が起きたかは聞いています。ブラジル、スペイン、フランス、ドイツの様に欲張りであってはいけないのです。冷静に、トライしようという気持ちを隠してはいけません。相手をリスペクトするけど自分もリスペクト。我々はグループリーグ突破の候補ではないのです。」

 そして最後は選手に対して、ワールドカップ本大会へ向けてきちんと準備をするように求めた。

「レキップ紙で世界で有数の選手であるアントワーヌ・グリーズマンが、頭はW杯に向いていると語っていました。生活管理もかなり厳しくやっています。そういうことを世界有数の選手がやっているのです。優秀な選手でさえこういった準備をしています。」

「私の接し方をいろいろ言われますけれど、私が厳しい要求をしているわけではなくW杯の本大会が厳しい要求をしているのです。残り時間でやらないといけないことがあるよ、トライしないとプレゼントはこないよと。それをシンプルにダイレクトに伝えます。私は心が広いと思います。」

 日本時間23日21:20キックオフ予定のマリ戦で、ハリルホジッチ監督は誰を先発に起用し、どのような戦術で挑むのだろうか。

取材:河治良幸
文:土屋一平

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