海外日本人選手

フル出場するも期待に応えられなかった本田。不振のパチューカはまさかの5失点大敗

パチューカの本田圭佑 写真提供:Getty Images

 予想の上では、ロス・トゥソスにとっては難しくない試合のはずだった。この週末までクルス・アスルは1勝しかしておらず、深刻なゴール不足も長引いていた。

 地元紙『エル・ヘラルド・デ・メキシコ』によれば、数十人のファンが本田圭佑のユニフォームを着てアウェイのメキシコ・シティでの試合に出向いたという。また『Latin Tribün』は本田を応援するファンの写真を掲載している。今季のパチューカ攻撃陣のベストプレーヤーである日本のスターは、クルス・アスル戦でも際立った活躍が期待されていた。過去10試合で4得点5アシストを記録している本田は、不調のチームを相手にこの試合でも主役になるかと思われた。

 しかし実際には、試合を支配したのはクルス・アスルだった。試合開始からわずか10分で、ホームチームは既に3-0でリードしていたのだ。パチューカのディフェンスは悲惨なもので、本田のような選手がなす術なく一方的な戦況を見つめる状態では反撃も不可能だった。クレバーなパスとドリブルこそ見せたものの、本田のプレーはパチューカが少なくとも1点を返すために十分とは言えなかった。

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