ミランは11日、セリエA第28節で13位のジェノアと対戦し0-1で勝利した。様々な面でプラスになるこの勝利にジェンナーロ・ガットゥーゾ監督はその大きな喜びを隠せない。11日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。
ミランは8日に行われたヨーロッパリーグ決勝トーナメント2回戦アーセナル戦の1stレグ、ホームの試合で0-2で敗れた。絶好調でそこまで来ていたため、この敗北の反動は大きくサポーターから不安の声があがっていた。
実際この試合ではジェノアにも決定機がいくつもあり、ミランには改善の余地がかなりある試合内容になっている。しかし、試合終了直前の94分にポルトガル代表FWアンドレ・シウバが値千金の決定ゴールをヘッドで決めた。この試合でもいつもどおり試合開始から最後まで選手たちに指示や声援を送ったガットゥーゾ監督は枯れた声で喜びのコメントを残している。
「アーセナル戦の敗北後、選手たちがどのような動きを見せてくれるかには興味があった。沢山ミスを犯したけれども、チームの精神はとても気に入ったよ」
「ただ今日はジェノアに称賛を送りたい。私たちは勝利した。でも負けても決しておかしくない試合だった」
この勝利でミランはチャンピオンズリーグ出場圏内である4位のラツィオとの勝ち点差を6にしている。まだまだ遠い道のりではあるが決して逆転不可能な差ではない。さらにこの得点は無得点が続き苦しんだシウバにとってセリエA初得点となる。
「(勝ち点の)差を大きく縮めることに成功した。目標である4位以内がかなり近づいた。でも試合一つ毎に集中する必要がある」
「アンドレ・シウバのゴールは本当にうれしいよ。ようやく初得点だ。(重責である)ミランのシャツを着るということは簡単なことじゃないんだ。特に若者たちにとってね。私たちは全力を尽くし、成長を望むことを忘れてはいけない。これが成功への道だ」
この様にガットゥーゾ監督は勝利、そしてシウバの初得点を喜んだ。同監督は8日のアーセナル戦敗北、そして15日の2ndレグに関しても言及している。
「ここ何日かは、たわいもない話をいくつも聞いたよ。身体的に疲労がではじめているっていうんだ。アーセナルという強豪相手にミスを犯してしまっただけなのにね。私たちはそのミスを理解して、それに今日”反応”することができた」
「ロンドンではどうなるかな。まあ、でも私たちはただの旅行に行く気はないよ」
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