セリエA ナポリ

サッリのナポリ、すべてをかけていざスクデットへ

 ナポリは誇りと評判を取り戻すために、レッドブル・アレーナへ向かった。ロレンツォ・インシーニェがチーム2点目を決めた時、その差はアウェイゴールの1点だけになった。そしてそれは彼らが設定したこの試合の目標を達成したことも意味していた。次のラウンドに進むために海外へ行く必要はないもうない。

 世界最高のクラブ達と争い、きらめくようなサッカーを観客に提供するイタリアで最も面白いチームは、サン・パオロでブンデスリーガのライプツィヒを驚かせることはできなかった。

 サポーターはスタジアムに来ず、何人もの主力選手が先発から外れた。リーグ最高のディフェンスはその闘争心を削がれ、唯一のゴールは初先発を務めた若手のアダム・ウナスから生まれたものだった。

 ピオトル・ジエリンスキとインシーニェのゴールにより、第2戦では劇的な改善を見せたものの勝ち残るには不十分だった。そして一人の男の顔には満面の笑みが浮かんでいた。

 会長のアウレリオ・デ・ラウレンティスはこの大会には姿を見せなかったのだが、ワルテル・マッツァーリ監督時代に「チャンピオンズリーグは金が入る一方、ヨーロッパリーグは金がかかる。メディアもファンも興味を持たず、スタジアムは空席ばかりなのだからELは廃止すべきだ」と発言していたことに理由を見つけられるだろう。

 第1戦で得たテレビ放映からの収入と空っぽのスタジアムは別として、ナポリがライプツィヒ戦で得た賞金はチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦の賞金の12分の1ほどしかなかった。

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