ワールドカップ

”VAR”の新しいかたち。ワールドカップでは審判用以外の映像技術が導入される予定

 2018年ロシアワールドカップでのビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入はほぼ確実である。しかし、同大会でのこのような映像技術を活用するのは審判団のみに限らないようだ。28日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。

 VARには改良の余地がまだまだあり、各方面からの様々な批判にさらされているのは事実だ。しかし、適切な使用によって間違いなくサッカーにさらなる公正をもたらし得る技術だ。VARの今夏のW杯での導入は3月3日に公式発表される予定になっている。

 審判用のVAR同様に、代表チームにはビデオ・アシスタント・リプレイ・メディカルが提供される。ベンチにいるため近くから状況を確認できない医師の変わりに、第2の医師がモニターで試合での接触などをほぼリアルタイムで状況確認するということだ。

 骨折や靭帯断裂などの大怪我はもちろんのことこれによって、接触や転倒は場合によって脳に影響が出る事故にもなりうる。しかし、この導入によって迅速で正確な診断を下すことが出きるようになると期待されている。この技術はラグビーで使用されているものがモデルになっている。

 この技術はメディカルスタッフたちの大きな助けになるだろう。しかし、なにごとも起こらないのが最良であるのには確かだ。