ラ・リーガ バルセロナ

バルサ、クラブ史上初失点もジローナに大勝。スアレスのハットトリックなど大量6得点

 リーガ第25節バルセロナ対ジローナのカタルーニャダービーが日本時間25日に行われた。

 チェルシーとのアウェイでのチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16を引き分けで終え、リーグ戦に復帰したバルセロナ。前半戦では快勝を収めたものの、レアル・マドリードから勝ち星を挙げるなど、昇格組ながら9位に位置するジローナとのカタルーニャダービーとなった。

 アンドレス・イニエスタ、パウリーニョを休養のためベンチスタートさせたバルセロナは、フィリペ・コウチーニョ、ウスマン・デンベレの新加入コンビがそろい踏みするスターティングメンバーを選択した。

 バルセロナの優勢が予想されていたが、先に試合を動かしたのはジローナだった。

 3分、左サイドで仕掛けたアントニーロサノのドリブルのこぼれ球をユムティティが処理ミス。ポルトゥがそれを逃さず、GKをかわしてゴールへと流し込んだ。ジローナのクラブ史上初となる、バルセロナからの得点となった。
 
 しかし、すぐにバルセロナも反撃に出る。2ライン間でボールを受けたリオネル・メッシが前を向き左前方のルイス・スアレスへ、スルーパス。抜け出したスアレスがネットを揺らし、わずか2分間で試合を振り出しに戻した。左ウィングバック、アダイ・ベニテスのラインコントロールのミスが目立ってしまった。

 19分にはバルセロナがメッシの抜け出しからピンチを迎えるが、GKの頭上を越えるループシュートをゴールラインギリギリでベルナルド・エスピノサがクリア。ピンチを凌ぐ。

 この日も異次元の能力でバルセロナをけん引するメッシにもゴールが生まれる。30分、イバン・ラキティッチからのロングボールで裏をついたスアレスがメッシに落とすと、ゴールから離れながらもDF2人を引き離し、ゴール左隅に蹴りこんだ。前半の内にバルセロナが逆転に成功する。

 37分にはスアレスが獲得したFKからメッシがこの日2点目となるゴールを挙げる。壁の下を通したシュートはゴール左隅に吸い込まれ、GKは触ることもできなかった。

 前半も終わろうかという44分にスアレスがこの日2得点目となるゴールを挙げる、メッシがドリブルで2ライン間から左サイドのコウチーニョへパス。これを中央のスアレスへ折り返すと、冷静にゴールへ流し込みバルセロナが前半だけで4得点を奪った。

 ゴールの直後に前半は終了。序盤は良い動きを見せていたロサノを起点に攻撃の形を作っていたジローナだったが、失点後は沈黙。対するバルセロナはメッシを中心に破壊力抜群の攻撃でジローナを突き放した。

迎えた後半、バルセロナは引き続き攻勢。スアレス、メッシなどを中心に立ち上がりからジローナゴールに迫っていく。

 63分、バルセロナは膝を痛めていたジェラール・ピケに代えて、トーマス・フェルメーレンを投入する。

 66分にはコウチーニョにもリーガ初ゴールが生まれる。スアレスからエリア外でパスを受けると、ドリブルでDFを剥がし、45°の位置から見事にコントロールされたシュートは右ポスト内側を叩きネットを揺らした。バルセロナがリードを4点に広げる。69分、バルセロナはセルヒオ・ブスケッツに代えてパウリーニョを投入する。

 76分にはスアレスがハットトリックを達成し、ジローナにとどめを刺した。

 試合はその後動くことはなく終了の笛。バルセロナが先制されたものの、大量6ゴールを奪い大勝を収めた。バルセロナは3月2日にラス・パルマス、3月5日には2位のアトレティコ・マドリードとの対戦を控えている。