ラ・リーガ プレミアリーグ

Dr.TRIBE【試合診断書】CLラウンド16:チェルシーvsバルセロナ

 21日に行われたUEFAチャンピオンズリーグラウンド16チェルシー対バルセロナはお互い譲らず1‐1の引き分けで終了した。

 今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハードワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、両チームの監督とレフェリーについての分析、評価をする。

MOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ウィリアン

 チェルシーに先制点をもたらしたウィリアンは終始チェルシーの攻撃をけん引した。チームトップの4本のシュートを放ち守備でも中盤ラインまでしっかり下がって、スライドもさぼらなかった。ホームであるにも関わらずシュートを阻み続けたスタンフォード・ブリッジのポストにも三度目の正直で勝利を収めた。鼻血を出しながらも90分戦い続けた姿も印象的。

THW(ザ・ハード・ワーカー):リオネル・メッシ

 最後にゴールを揺らすのはいつもメッシだ。この試合では明らかに国内リーグ戦に比べて運動量が多かった。守備に走る姿を観るのは久しぶりだった。ボールを持った彼を形容する言葉など何もない。頑丈なカギをかけたチェルシーゴールを我慢強くノックし続け、一瞬のスキを逃さなかった。

MDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):パウリーニョ

 前半にあった得点チャンスを情けないヘディングで無下にした。さらにボールロストからカウンターを許しあわや失点という場面の原因を作り、ウィリアンの得点シーンでは彼がいち早くブロックに行くべきポジションにいた。失点直後の63分に交代させられたのも納得のパフォーマンスだった。

チェルシー監督:アントニオ・コンテ

 今世界で最も強力なクラブのひとつであるバルセロナを相手に、ソリッドな守備をベースに悪くない結果を得た。コパ・デル・レイでバルセロナを破ったエスパニョールとは違ったアプローチ、具体的には各選手が自分のゾーンを徹底的に守ってバルサの選手の動きにつられてスペースを空けるリスクを冒さない方法で対応した。残念ながらアンドレアス・クリステンセンの不用意なミスから失点を招いてしまったが、それまでは確実にバルサを抑え込んでいた。しかし、モラタはもう少し早く投入するべきだったはずだ。彼はカウンターで力を発揮するストライカーであり、押し込まれる試合展開にはもってこいの選手だった。

バルセロナ監督:エルネスト・バルベルデ

 国内リーグ戦でいまだ無敗を続けるチームは、前半ゆったりとしたリズムで相手の出方をうかがい後半一気にたたみかけるスタイルで勝ち星を積み重ねてきた。通常よりも少しアグレッシブに試合に入るプランを選んだバルベルデだったが、前半には得点チャンスを何度も許した。ポゼッション率73%、約800本のパスを90%以上の確率でつないだがアウェイで2得点奪うまでには至らなかった。後半投入したのはアレイクス・ビダルとアンドレ・ゴメスの二人。どちらも状況を変えられるほどの選手ではなかった。ウスマン・デンベレの不調と規定によりCLに出場できないフェリペ・コウチーニョの不在は、今後勝ち進んでいく上で大きな足かせになるだろう。もしこのクラブがバルセロナではなかったら、カウンターをベースに戦うべきだったと言いたい。

主審:ジュネイト・チャクル

 大会屈指の好カードをスムーズにさばいた。ここ10年で最も記憶に残る数々の名勝負を繰り広げてきた両者の対決だけに、ともすればカードが飛び交う荒れた試合になることも予想されたが、熱戦に水を差すこともなく無駄な警告も一つもなかった。見ごたえのある試合を陰で支えた功労者だと言えよう。


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