セリエA ジェノア

インテル、不調のチームは運にも見放されるのか。オウンゴールが決勝点でジェノアに敗戦

 セリエA第24節ジェノア対インテルの一戦が日本時間18日に行われた。

 前節のボローニャ戦で2ヵ月ぶりに白星を挙げたインテル。連勝と2017年11月26日ぶりのアウェイでの勝利をつかみ3月5日のミラノダービーに良い形で入りたいだけに、勝ち点3は必須となった。対するジェノアもリーグ戦2連勝中で、得意とするインテル戦なだけに勝ち点3を得てトップ10入りを目指す試合となった。

 マウロ・イカルディ、イバン・ペリシッチのチーム内得点数トップ2をそれぞれ負傷により欠いているインテルは、前節ボローニャ戦で鮮烈なデビューを飾った19歳のフランス人FWヤン・カラモウが先発となった。しかし、序盤は好調のジェノアがインテルを押し込む時間が続く。

 ファーストシュートはジェノア。素早い守備から攻撃への切り替えでゴラン・パンデフがエリア内に侵入。深い位置までドリブルで切り込み、右足でシュートを放つもGKサミール・ハンダノビッチ正面。先制とはならなかった。

 インテルは19分にファーストシュート。左サイドからアントニオ・カンドレーバがクロスを供給。エリア内のカラモウが右足でボレーシュートを放つも、ミートせずゴール右に流れていった。徐々にインテルがボールを持つ時間が長くなってくる。

 前半が終了するかに見えた45分、思わぬ形でジェノアが先制する。エルビン・ズカノビッチが上げたクロスをミラン・シュクリニアルがクリア。クリアしたボールがラノッキアにあたりオウンゴール。直後に前半終了の笛が鳴りジェノアが1点をリードしハーフタイムを迎える。

 早々に追いつきたいインテルは後半立ち上がりからギアを上げ、クロスを中心にジェノアゴールに迫る。しかし、ジェノア守備陣も高い集中力を見せ得点を奪うことができない。

 59分、インテルを悪夢が襲う。クロスのこぼれ球を拾ったジェノアMFディエゴ・ラクサールがミドルシュート。低弾道のボールをパンデフがエリア内で直接トラップし、ゴール左隅に冷静に流し込み勝ち点3を大きく引き寄せる2点目を奪った。

 その後も、ラフィーニャとカラモウのコンビネーションやカンドレーバなどがゴールの匂いを漂わせるものの1点が遠い。77分、ジェノアは前線から効果的なプレッシングをしかけていたアンドレア・ガラビノフに代えてジャンルカ・ラパドゥーラを投入する。

 60分辺りから、インテル攻撃⇒ジェノアがカウンターという展開が続いたが得点は動かず。2点のリードをジェノアが守り切り試合終了。上昇気流に乗りたいインテルだったが、この試合でも勝ち星を落としている。対するジェノアはホームでの連勝を5に伸ばすなど、対照的な結果となった。