著者:セザル・ヘルナンデス(翻訳者:カワタ・マリオ)
パチューカが水曜日の夜にクラブ・ティフアナに2-0の勝利を収める中、本田は普段ほどスリリングなプレーを見せられなかった。チームメートがティフアナを圧倒する一方で、日本代表MFが輝く場面はほとんどなかった。
大きなミスがなかったと同時に勝利に大きく貢献することもなかったのは、彼の最近のスケジュールを考えれば仕方がないのかもしれない。
週末のベラクルスに対する1-0の勝利の後、本田はわずか3日後にティフアナと対戦するためフィールドに戻った。今季すべての試合で先発しているパチューカの選手は、彼を含めて3人しかいない。土曜日にはアウェイでのチーバス戦が控えていることを考えれば、この日はある程度体力を温存していたとも考えられる。
いずれにせよ、今季のパチューカのベストプレーヤーの一人である本田にとっては記憶に残らない夜だったと言えるだろう。
89分に本田が途中交代となると、FOXスポーツのコメンテーターであるラウール・オルバナノスは「今日は彼はらしくなかった」と評した。
それでも彼がフィールドを去る際には、一部のファンから拍手が送られている。本田が静かな夜を過ごしたとはいえ、地元のファンはチームが2連勝を達成したことで喜びにあふれていた。これで勝ち点を10に伸ばしたパチューカは6位となり、サポーターは上機嫌だったようだ。
また観客は前半にフィールドに入り込んだ猫にも喝采を送っていた。もしかしたら本田を見に来ていたのかもしれない。
Important update: There's a cat on the field during the Pachuca vs Xolos game. #LigaMXeng pic.twitter.com/UPSnVWKlv1
— Cesar Hernandez (@cesarhfutbol) 2018年2月15日
本田の貢献は少なかったとはいえ、勝ち点3を手にできたのはパチューカのファンにとって良いニュースだ。過去の数試合では元ミランのMFは先発メンバーで唯一試合の流れを変えられる存在だった。彼のプレーは素晴らしかったが、同時に彼一人ではチームをプレーオフに導くことはできない。
水曜日には要所でエリック・グティエレス、アンジェロ・サガル、オスカル・ムリージョといった選手たちが際立った活躍を見せた。彼らが好調を維持し本田が以前のパフォーマンスを取り戻せば、パチューカは今季のプレーオフ進出にふさわしいチームと言えるだろう。
セザル・ヘルナンデス
メキシコ代表、メキシコリーグ、国外で活躍するメキシコ人選手の取材を得意とするフリーランスジャーナリスト。『ESPN』『FourFourTwo』『FutMexNation』『Soccer Nation』に寄稿している。
Twitter: @cesarhfutbol
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