ブラジル代表FWネイマールは史上最高額の2億2200万ユーロ(約290億円)で今季からパリ・サンジェルマンに加入した。しかし、すでにその同選手のレアル・マドリード移籍可能性が出てきているという。24日、フランス紙『レキップ』をはじめ、スペイン紙『マルカ』や英紙『サン』など各国多数メディアが紹介している。
今季不調のレアル・マドリードがネイマール獲得を目指している報道は以前からあった。しかしネイマールの年棒3800万ユーロ(約51億円)と巨額であることなどもあり、“移籍などありえない”と認識されていた。しかしお金で幸せは買えないとはよく言ったものだ。同選手は現在、幸せな時間をすごしていない。
まず第一に同選手はリーグ・アンがリーガと比べると守備的であり、自身に対してファールが多いことに不満があるようだ。さらにウルグアイ代表FWのエディンソン・カバーニとの不仲は悪化の一途をたどっている。
そして17日に行われた第21節ディジョン戦での出来事は同選手の“不幸せ”をさらに悪化させた。この試合ですでにハット・トリックを決めた同選手はあと1点でクラブ通算得点記録のカバーニにPKを蹴らせなかった。この“仁義”にかけた行動にPSGサポーターはブーイングを浴びせかけたのだ。
カバーニのみでなく、他のチームメイトやエメリ監督との不仲もたびたび噂されている。これらのことから同選手がPSGを、リーグ・アンを離れたがっているとの報道が飛び交っているのだ。大型の減棒も受け入れる姿勢だという。
しかし、もしこれが事実だとしても決して単純に解決するものではない。PSGとの契約に契約解除違約金条項の設定がない。そのため同選手を獲得するには選手個人との交渉ではなく、同クラブの了解を得なくてはいけない。そしてPSGのナーセル・アル=へライフィーCEOは同選手放出が絶対にありえないことだと表明したばかりだ。
以上のことからこの移籍は少なくともすぐには実現しないだろう。しかしこの状況は決してチームにいい影響は及ぼさないはずだ。さらにはチャンピオンズ・リーグでのレアル・マドリードとの一戦も近づいている。早急の解決を祈りたい。
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