ラ・リーガ レアル・マドリード

ジダン、ベンゼマへの野次をやめるようファンへ要請。今季13試合で2得点

 今季不調がつづくレアル・マドリードは昨季と比べて得点数が明らかに少ない。それを象徴するかのように故障に悩まされ、得点数も出場数も極端に少ないFWカリム・ベンゼマに対するサポーターたちの非難は強い。しかしジダン監督はそのファンの対応に疑問を投げかけている。23日、スペイン紙『アス』が報じている。

 不振が続いていたマドリードだが前節21日デポルティーボ・ラ・コル-ニャ戦で7-1という大勝をしている。そしてこの試合で、長らくそろうことがなかった「BBC」、いわゆるベンゼマそしてウェールズ代表FWのベイル、ポルトガル代表FWのクリスティアーノ・ロナウドが273日ぶりにそろった。

 ベンゼマはこの試合ベンチスタートだったのだが、試合が3-1にいたったとき交代出場を果している。その際に一部のファンは拍手で彼の故障からの帰還を喜び、そして一部のファンは彼に対してブーイングを飛ばすという混沌とした状況になった。

 同選手に対してはこのように意見が分かれる。しかしジダン監督は他の選手たちにたいしてと同様に選手としてのベンゼマを信頼している。同監督は24日のコパ・デル・レイ準々決勝レガネス戦セカンドレグの前日会見においてこう言明している。

「彼は早くチームに復帰したがっていた。そしてようやく帰ってこれたんだ。彼は故障から戻ってこれて本当に喜んでいる。それはもちろん私たちもだ」

「だからピッチに復帰した彼がブーイングされるのを見て私は心が痛んだよ。この彼に起こったことは他の選手に起こりうるんだ」

 しかしジダン監督はファンの怒りも理解している。それは常勝軍団たるマドリードが今季悩まされている不調に関して理解しているからに他ならない。だが、ファンの応援というのは時として選手たちの力になるのも事実だ。

「私たちにかファンの応援が必要なんだ。もちろん彼らはお金を払って観戦しにきている。自分たちの意見を言う権利はあるよ。ただ私はファンたちには90分間私たちの味方でいてもらいたい」