アーセナルのチリ代表FWアレクシス・サンチェスのマンチェスター・ユナイテッド移籍が秒読み段階に入っている。メディカルチェックのためかすでマンチェスター入りをしている姿も報道されている。ファン待望の発表間近だが、この移籍が思わぬ“論争”を巻き起こしている。21日、英紙『デイリー・ミラー』が報じた。
様々な強豪クラブが獲得を目指していたサンチェスの“移籍劇”がついに終わる。当初はバルセロナ時代の恩師でもあるグアルディオラ監督指揮するマンチェスター・シティ移籍がほぼ確実視されていた。しかし同選手は最終的には最期に獲得競争に参戦したユナイテッドを選択した。
移籍金は巨額になることが予想され、サンチェスに対しても週給40万ポンド(約6100万円)と破格の対応になる。しかし、この最期に移籍先を変えたことに対しての非難が上がっている。特に顕著なのはアーセナルOBの元イングランド代表DFマーティン・キーオン氏の発言だ。
同氏はこのサンチェスの移籍先変更が金銭に目がくらんでのものだと考えている。そしてそれがサッカー選手としての誇りがかけているとも考えているようだ。
「シティはサンチェスのサッカーを磨くのには最高の場所だ。彼はグアルディオラのもとでプレーしていたこともある」
「だがサンチェスにとってはそれは重要じゃなかった。最高のチームにいき、グアルディオラのもとでプレーし、自身のサッカーのレベルを上げることがね」
そして同氏はサンチェスにとって「金銭のみ」が重要であったと非難している。しかしこれにたいしてチェルシーのレジェンドである元イングランド代表MFフランク・ランパード氏の意見は対照的だ。
「彼は別にシティをやめて中国のクラブへ行こうとしているわけではない。多くの選手がそうしたようにね。彼はマンチェスター・ユナイテッドという世界で最も偉大なクラブの一つに移籍しようとしているんだ」
「もちろんこれ金銭に関わることだとは否定しないよ。ただこれは大きな挑戦でもあるんだ。ユナイテッドは12の勝ち点差を縮めたい。そしてサンチェスはそれに最適な男なんだ」
思わぬところからの援軍に歓喜するユナイテッドファンは多い。ただキーオン氏の非難が正しかったのか、それともランパード氏の“弁護”が正しかったのか、それを証明できるのはサンチェスの活躍にかかっている。同選手が“救世主”になれるかどうか注目したい。
コメントランキング