ラ・リーガ バルセロナ

リーガ公式、クラシコでのレアル・ファンによる侮辱的チャントを非難

 ファンというのは自分のチームを愛しすぎてしまうことがある。その結果相手チームに対しての野次や行き過ぎた行動にでることもしばしばだ。リーガ公式が第17、18節にそういった行動があったとする報告を発表している。10日、スペイン紙『マルカ』が報じた。

 その報告書の中で特に問題があったとされるのは昨年の12月23日にあったレアル・マドリード対バルセロナの試合だ。いわゆる“クラシコ”といわれるこの試合はスペインの2大強豪クラブがぶつかる歴史的にも重要な試合で、ファンもその応援に熱がこもる。

 非難の対象になっているのはバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと同クラブのスペイン代表DFジェラール・ピケに対するものだ。メッシに対するチャントは後半64分に約10秒間ほど行われた。

 そしてピケに対するものは同選手が交代でピッチから退いた試合開始から83分目に行われている。それはカタルーニャ出身で独立運動を支持する同選手に対する野次であった。これもメッシに対してと同様に、約10秒間ほど行われている。

 その他の試合でもサポーターたちによる問題行動はみられた。しかし、これが重要な試合であり、国外でも注目が高いためこの公式からの非難なのであろう。しかし、この報告書によるとこれらの問題行動は一部のサポーターによるものであり、他のファンたちは模範的であったとのことだ。

 以前と比べると欧州の大きなリーグでは暴力的な行為は格段に少なくなってきている。しかし、このような攻撃的な“応援”は未だに影を潜めない。