格下の相手が強豪に勝利する姿というものはどうしてこうも胸を熱くさせるのだろうか。7日におこなわれたFA杯の3回戦で下馬評をおおいに覆す、いわゆるジャイアント・キリングがあった。英紙『ザ・サン』をはじめとする多数メディアが報じている。
昨年のFA杯王者であるアーセナルは下部リーグのノッティンガム・フォレストと対戦した。そして試合開始前の全ての予想を裏切りノッティンガムが4-2でアーセナルを下したのだ。
確かにアーセナルはプレミアリーグの前節チェルシー戦と比較して9人の先発選手を変更している。おそらくノッティンガムの実力を過小評価した結果、体力温存のための策であったのだろう。しかしベンゲル監督の“賭け”は失敗した。
前半20分でDFのエリック・リーハイが得点をあげる。その直後の23分アーセナルは元ドイツ代表のDFペア・メルテザッカーの得点で追いつく。しかしなんと前半終了間際の44分にリーハイがさらに得点を重ねる。
何とか同点に追いつきたいアーセナル。しかし後半の64分、その希望もむなしく同クラブDFのロブ・ホールディングがノッティンガムのMFマティ・キャッシュをエリア内で倒してしまい審判はPKの判定をくだす。
これをFWのブレントン・ベンがしっかりと決め、点差を広げた。後半79分にはノッティンガムGKのジョーダン・スミスのミスを見逃さなかったアーセナルのイングランド代表FWダニー・ウェルベックが得点をあげ点差を縮める。
しかし時として運命とは残酷なものである。後半85分アーセナルのDFがマテュー・ドゥビュシーがエリア内でノッティンガムDFアルマン・トラオレに果敢なチャレンジ。これを審判はPKとの判断を下す。
MFのキーラン・ダウエルはこれを決めるが足をすべらせ2回蹴った疑いがあり、アーセナル側がこれに猛抗議する。しかし最終的には得点と認められノッティンガムはさらに点差を広げた。
ノッティンガムは後半終了間際の89分に退場者をだす。しかしこの点差はかわらずノッティンガムは大きな金星を勝ち取った。
コメントランキング