ラ・リーガ プレミアリーグ

レアル、過去にコウチーニョ獲得のチャンスを逃す。当時の移籍金は現在の約70分の1

 どのような結果になるかは最後までわからない。しかし今冬の移籍市場最大の目玉はバルセロナが獲得を目指すリバプールのブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョであろう。もし移籍が実現すればその移籍金は巨額になることが必至だ。世界中の注目が集まる同選手だが、過去にレアルに加入する可能性があったという。3日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 現在のところコウチーニョに関しては移籍間近の報道もあり、そしてその逆にリバプールが同選手が“非売品”であるとの報道もある。このように様々な憶測が飛び交っているが確実なのはリバプールが決して安値で手放す気はなく最低でも1億4700万ユーロ(約200億円)という巨額の移籍金が必要になるということだ。

 今でこそ高額な移籍金の設定されている同選手だがし今から10年前の移籍金は250万ユーロ(現在の為替で約3億4000万円)であった。そしてなんとバルセロナの最大の宿敵であるレアル・マドリード加入の可能性もあったのだ。

 しかしラモン・カルデロン会長時代のマドリードは同選手ではなく、アリピオ・ブランダオを選んだ。当時テクニカルディレクターを務めていたミゲル・アンヘル・ポルトガル氏が自身のブログで当時の状況を語っている。同氏によると契約は間近であったようだ。

「全て順調にいっていたんだ。全て完璧だったはずだった。ただブラジルから帰ると思いもよらないことが待っていた」

「ラモン・カルデロン会長がもうすでにアリピオと契約したっていうんだ。彼らがポルトガルのリオ・アヴェでプレーする、スカウトが言うにはとても興味深い16歳の選手とね」

 マドリードはこのようにコウチーニョ獲得のチャンスを棒にふり、その後選手として成長がなかったアリピオと契約を交わしたのだった。そしてその移籍金はコウチーニョのそれと同額の250万ユーロだったという。