海外日本人選手

コパMX決勝、本田パチューカは攻めあぐね敗北。モンテレイが1-0で勝利し16年ぶりの優勝

 コパMX決勝モンテレイ対パチューカが22日に行われ、パチューカの日本代表FW本田圭佑は先発出場を果たした。なお、モンテレイにはミラン所属時のチームメイトであるレオネル・バンジョーニが所属しており、古巣チームメイト対決となった。

 本田はパチューカに移籍して以降、キャリアで最も高い得点率を記録するなどパチューカに欠かせない戦力となっている。ベスト16ではサカテペク相手に2ゴールを挙げるなどパチューカのコパMX決勝進出に貢献してきたこともあり、この試合でもゴールが期待されていた。

 試合序盤はどちらもゴールに迫るものの、決定打は生まれず拮抗した入りとなった。パチューカが決定機を迎えたのは26分、本田のCKが相手GKの頭上を超え、味方FWがヘディングで合わせる。枠は捉えられなかったものの、こぼれ球に味方選手が反応。しかし、ボールは流れてしまった。

 試合は両者得点を奪えないままハーフタイムに突入する。

 迎えた後半、拮抗した展開が続いていたが57分に試合が動く。エリア内で味方のパスから抜け出し、GKと1対1となったアビレス・ウルダートがシュートフェイントを挟み冷静にシュート。これがネットを揺らしモンテレイが先制に成功する。コパMX優勝に近づく貴重な得点となった。

 先制されたパチューカは積極的に攻撃を仕掛ける。60分、エリアやや手前でFKを獲得するとキッカーは本田に。しかし、壁に当ててしまいゴールを奪うことはできない。65分、先ほどより3mほど遠い位置でパチューカが再びFKを獲得する。しかし、本田はこれも壁に当ててしまいチャンスに結びつけることができない。逆にモンテレイが試合のペースを握り始める。

 その後も積極的にゴールを狙い続けるパチューカだったが試合終了までゴールを奪えず1-0で敗戦。コパMX優勝を逃している。

 フランコ・ハラと共に右サイドから攻撃のリズムを作り、積極的にディフェンスにも参加していた本田だったが得点に結びつくことはなかった。モンテレイはクラブ史上2回目の1991年ぶりとなるコパMX優勝を勝ち取っている。