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マリオ・ゲッツェの栄光と凋落。そして再び訪れる試練…後半戦完全復活へ

マリオ・ゲッツェ 写真提供:Getty Images

バイエルン・ミュンヘンでの失敗
 移籍当初から「バイエルン・ミュンヘンの強力な選手層の中で出場機会を得られるのか」多くの識者はゲッツェに対して、懐疑的な目線を向けていた。

3年後、それは現実となった。バイエルンへの移籍は失敗に終わり、わずか3年でクラブを去ることになる。そして、ゲッツェは2016年夏にドルトムントへの帰還を発表した。

 なぜゲッツェはジョゼップ・グアルディオラ監督の指揮するバイエルンでフィットしなかったのだろうか?

 その責任はどこにあるのだろうか。彼は戦術的に適応出来なかったのだろうか? 監督が彼のプレースタイルを必要としなかったのだろうか?バイエルンで自分の価値を証明するために必要な期間、身体を健康に保つことができなかったから?

 ミュンヘンでは数多の議論がなされた。しかし、答えは見つかっていない。ドルトムントへ復帰したゲッツェは、バイエルン移籍について後悔の弁を述べている。

 「3年前の移籍はよく考えた結果だった。だが、24歳になった今、別の考えを持っている。あの決断を多くのファンに理解してもらえなかったのは知っている。いまだったら、あの決断はしないよ」

 本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクにそびえる”黄色の壁“を再び味方につけ、失速したキャリアを復活させよう。再起を誓った。

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