ラ・リーガ バルセロナ

バルサ、苦戦するも3試合ぶりの勝利。左サイドからの攻撃で活路見出すも不安露呈

 リーガエスパニョーラ第15節ビジャレアル対バルセロナがエスタディオ・デ・ラ・セラミカで10日に行われた。

 バルセロナはセルタ・デ・ビーゴ戦、バレンシア戦と直近2試合連続ドローを喫している。しかし、国王杯、UEFAチャンピオンズリーグでは勝利を飾っており、チーム状態は良くも悪くもないといったところだ。

 一方、ビジャレアルはリーグ戦5試合でわずか1勝。アスレティック・ビルバオ、セビージャ、レガネスと3試合連続未勝利と不調に陥っている。

 前半は両チーム互角の戦い。チャンスを作るも得点に至らず0-0のまま後半へ。試合が大きく動いたのは後半60分、MFセルヒオ・ブスケツに対しての危険なタックルでMFダニエル・ラバが一発退場。組織的な守備で耐えてきたビジャレアル守備陣だが、10人での戦いを強いられる。

 すると、後半72分に待望の先制点が生まれる。FWリオネル・メッシが左サイドからのパスを受けると、ワンタッチで楔を入れる。これを受けたFWルイス・スアレスがFWパコ・アルカセルとのワンツーで抜け出し、GKをかわしてゴールへ流し込んだ。

 後半82分にも相手守備陣のパスミスから最後はメッシが確実に決め、追加点。バルセロナが2-0でビジャレアルを下した。

 この日のバルセロナは攻撃のバリエーションに乏しかった。左サイドのコンビネーション(メッシとDFジョルディ・アルバ)からは次々とチャンスを演出したものの、右サイドは機能不全。ウインガーを置かない4-4-2(もしくは4-3-1-2)の中で、攻撃の迫力不足は否めない。

 また、今後に向けた最大の懸念はDFハビエル・マスチェラーノ、サミュエル・ユムティティ離脱による守備陣の駒不足。3試合連続で先発出場を果たしているDFトーマス・フェルメーレンはビジャレアル戦でも不安定なパフォーマンス。クロス時の対応で簡単に裏を取られるなどピンチを招いている。

 バルセロナは久しぶりにミッドウィークに試合がない。12月23日にレアル・マドリードとの対戦を控えているだけに、この1週間で攻守両面のプレークオリティを上げることが求められている。