迎えた後半、数分間の膠着のあとにベネベントが試合を動かす。50分、ゴール正面エリアやや外側で、強烈なミドルシュート。ドンナルンマがはじいたボールにプスカシュがいち早く反応しゴールに詰め貴重な同点弾を挙げた。
追いつかれたミランはペースを上げ始める。ただ、カリニッチへのボールをベネベントがしっかりと潰し、勝ち越しを許さない。しかし、57分CKから右サイドの深い位置でボナベントゥーラがクロスを上げるとファーサイドに走りこんだカリニッチがフリーでヘディングシュート。ネットを揺らし勝ち越しに成功する。ベネベントにとってはもったいない失点となってしまった。
勝ち越しに成功したミランは再び余裕を取り戻し、ゆっくりとボールを回し始める。ミランはボリーニに代えアバーテを投入する。60分を過ぎ、ベネベントが時折鋭いカウンターをみせるものの得点に結びつけることはできない。67分、ベネベントはパリジーニに代え、18歳のブリニョーラを投入する。ブリニョーラはこれがセリエAのデビュー戦となった。
70分、ダレッサンドロがエリアやや外側で抑えの利いた鋭いシュート放つ。しかし、ドンナルンマが素晴らしいセービングを見せ、ゴールには至らない。73分、ミランはモントリーボに代えルーカス・ビリアを投入する。
74分、ミランにアクシデントが起きる。カウンターからドリブルで突破しようとしたレティツィアをロマニョーリが倒してしまい、この日2枚目のイエローカードを提示され退場処分。試合終盤でミランは数的不利に追いやられてしまう。1人少なくなったミランはシステムを3-4-3から4-2-3のような布陣に変更する。
79分、ベネベントはコーダとジャンフィをディキワラとメムシャイに代え投入する。アンカーの位置に構えていたカタルディが高い位置を取り始め、インサイドハーフのようなプレーを見せ始める。数的有利となったベネベントは積極的にゴールを脅かし始める。
87分、数的不利のミランはスソに代えサパタを投入。逃げ切りの態勢に入る。ミランは5-1-2-1のようなシステムを取り始める。90分を過ぎアディショナルタイムに突入するとベネベントはパワープレーに入り、連続してクロスを上げ続ける。
94分、ダレッサンドロが左サイドで仕掛けてアバーテのファールを誘いFKのチャンスを獲得する。このFKが劇的な同点弾に繋がる。エリア内に上がっていたGKのブリニョーリがヘディングでネットを揺らし同点に追いつく。
試合はこのまま2-2で終了。ベネベントは開幕連敗記録を止め、今シーズン初の勝ち点を獲得。1試合2ゴールも今シーズン初めて記録している。敗北したミランは、監督交代から良い流れを引き込みたかっただけに終了間際の痛すぎる失点となった。
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