アジア AFCチャンピオンズリーグ

ACL決勝を直前におさらい。浦和の優勝の条件は?1stレグのデータと共にまとめ

データで振り返るファーストレグ

ファーストレグで先制ゴールを決めたラファエル・シルバ 写真提供:Getty Images

アル・ヒラル、ボール保持時間:44分、CK回数:8回、ファール回数:14回、パス本数、676本(89.3%)、シュート数:19本(枠内5)、カウンターアタック:1回、ロングパス:3本、クロス:7本

浦和レッズ、ボール保持時間:26分、CK回数:0回、ファール回数:15回、パス本数、282本(79.1%)、シュート数:6本(枠内3)、カウンターアタック:12回、ロングパス:16本、クロス:1本

 以上のデータを見てもわかるように、基本的に浦和はポゼッションを半ば放棄した戦いを見せている。セカンドレグでは1点を奪わないと準優勝が決定するアル・ヒラルがより攻撃的な姿勢で来ると予想されるため、この傾向はより顕著になるだろう。カウンターアタックが多くなるであろうこの試合のキーマンはラファエル・シルバだろう。ファーストレグでも貴重な先制点を挙げている。ファーストレグでのアタッキングエリアでのデュエル回数は16回でそのうち10回に勝利している。ラファエル・シルバにカウンターからボールを預けることができれば、おのずとチャンスは見えてくるだろう。

 また、クロスの回数が圧倒的にアル・ヒラルのほうが多い。アル・ヒラルの7回に対して浦和は1回とその差は歴然だ。空中戦に関してはアル・ヒラルが圧倒的に勝利しているため、警戒が必要になる。モハメド・アル・ブライクはファーストレグで9回クロスを上げる機会を演出している。要注意選手の1人だろう。ファーストレグでは左サイドでマッチアップする回数の多くなった宇賀神友弥の負担は大きくなった。全選手で1番多い4回のファールを記録している。セカンドレグでは出場停止処分明けのマウリシオが左サイドバックで先発出場する可能性もある。先発起用される選手によっても展開は変わってくるだろう。

 アウェーゴールの差でスコアレスドローに終わった場合でも優勝が決まる浦和は何としても失点を防ぐ形で試合に臨むだろう。ただ、1点でも奪われてしまえば、苦しい展開となる。カウンターを的確に行い、アル・アハリから先制点を奪えれば優勝にグッと近づくはずだ。

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名前:菊池大将
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