イタリア人の憂鬱な昼下がり
今までのイタリア代表の功績を知る者にとっては当然のことだが、2018年のロシアワールドカップにイタリア代表が出場できないことはイタリア人にとってショックな出来事であった。未だに信じることの出来ないスウェーデン代表との0-0に終わった試合の後、私は2人の親しいイタリア人の友人、マヌエル・ベレッリとロニー・クインタレッリと共に、贔屓にしている六本木のミッドタウンにあるイタリアンレストラン「ナプレ」で、今回の敗北について冷静に考えようとした。
席について長く続いた沈黙を破ったのはマヌエルだった。彼は今回の残念な結果を分析しはじめた。
「チーム、監督、イタリアサッカー協会…みんなの責任だ。今までの試合は勝ってこれたが結局は負けてしまった。完全な失敗だ」
続けてロニーも口を開いた。
「スペインと同じグループに入ったときは苦戦を強いられだろうと考えていた。だけど、まさかスウェーデン代表の手によってW杯の舞台から去らなければいけなくなるとは考えもしなかった。失望しているよ」
確かにスペイン代表に負けてからというものイタリア代表は混乱を見せていた。監督抜きで選手たちがミーティングを行ったことにより、ベントゥーラ(イタリア代表監督)の役割が疑われ始めた。恥じるべき出来事もたくさん起こった。インシーニェ(ナポリ所属MF)は、自身がインサイドハーフとして起用されたことに驚いたチームメイトに試合中にもかかわらず事情を説明しなければならなかった。デ・ロッシ(ローマ所属MF)は途中出場を断り「ゴールを奪えるもっと攻撃的な選手を投入しろ」とベントゥーラに言い放った。
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