Jリーグ V・ファーレン長崎

長崎、J1昇格決定。経営不振乗り越え、悲願のクラブ史上初昇格

 明治安田生命J2リーグ第41節のV・ファーレン長崎対カマタマーレ讃岐が11日に行われた。試合は3-1で長崎が讃岐を下し、クラブ史上初となるJ1昇格を決めている。

 勝てば昇格が決まる長崎にとってホームでのこの一戦には大きなプレッシャーがかかっていた。しかし。試合は長崎が幸先の良いスタートを切る。27分、MF島田譲のスルーパスに抜け出したMF飯尾竜太朗がクロスを送る。反応したDF乾大知が体で押し込み、貴重な先制点を奪取する。

 前半のうちに追いつきたい讃岐も積極的にゴールを目指すが中々ネットを揺らすことはできずに前半終了。1-0と長崎リードで後半を迎える。

 迎えた62分、MF馬場賢治が左サイドからクロスを供給するとFW木島徹が滑り込みながらシュート。これが右ポストを捉えネットを揺らした。讃岐がゲーム終盤に差し掛かったところで同点に追いつく。

 今節で昇格を決めたい長崎は、勝ち越しを狙う。すると73分、FWファンマが右サイド深くからマイナス気味にクロスを送ると、こぼれ球に反応したMF前田悠佑が右足でゴールに流し込み、虎の子の一点を奪い取る。長崎が昇格を大きく引き寄せる勝ち越し弾を決め2-1とリードに成功する。

 1点のリードを守り切りたい長崎は82分、途中出場のMF碓井鉄平が右サイドから低弾道のクロスを送る。これにMF翁長聖が合わせ3点目を奪取する。長崎がJ1昇格をほぼ手中に収めることに成功する。

 試合はそのまま2点のリードを守り抜いた長崎が勝利を収めている。クラブ史上初となるJ1昇格を決めた長崎。来シーズンJ1で躍動する姿に期待したい。