プレミアリーグ チェルシー

元イングランド代表ランパード氏、チェルシーの昨シーズン優勝を記念し来日。数多くの秘話と溢れ出る人間としての魅力

 この日、最初に行われたのが日本の子どもたちへのサッカー教室だ。渋谷区など様々な地域のクラブの子どもたちが集まり、ランパード氏から技術を学んでいた。子どもたちと接するランパード氏は、優しさにあふれており、まさに英国紳士そのものであった。また、彼のボールを扱う技術はまだまだ健在で、現役時代を彷彿とさせた。サッカー教室を終えると、記者向けの囲み取材が行われた。

 記者からの質問に非常に興味深いものが1つあった。セリエA、ブンデスリーガで採用されているVAR(ビデオアシスタントレフリー)についての質問だ。ランパード氏は2010年に行われた南アフリカワールドカップ(W杯)にイングランド代表として出場した。しかし、決勝トーナメント1回戦でドイツ代表と対戦したイングランド代表は4-1で敗れ、敗退を喫している。その試合の中で、勝敗を左右する出来ことが起こった。2-1で迎えた39分、ランパード氏が放ったミドルシュートはクロスバーの内側に当たって跳ね返り、ゴールラインを明らかに割っていた。しかし、審判の判定はノーゴールというものだった。そんな経験を持つランパード氏はVARについて聞かれ「新しいテクノロジーを試してみることは重要なことだと思う。時に審判はレッドカードを提示するべきかイエローカードを提示するべきかで意見が割れることがある。テクノロジーに沿って、白黒つけることは必要なことだ」とVARに好意的であることを明かしている。

 その後、子供たちとの記念撮影を終えると、英国大使館内でポール・マデン駐日英国大使との対談形式のインタビューが行われた。このインタビューではいくつかの興味深い質問が行われた。

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名前:菊池大将
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