サッカー日本代表 若手台頭で質が向上
著者:キム・デンプフリング
ドイツ誌『キッカー』オンライン版の編集者。日本語を勉強していたこともあり、大阪で1年間の留学、徳島で1年間の仕事を経験している。スポーツ報知などの日本メディア向けのブンデスリーガの特派員としての経験を経て、日本代表FW乾貴士(アイントラハト・フランクフルト所属時)や大迫勇也(1860ミュンヘン所属時)といった選手の通訳としても活躍した。
サッカー日本代表が、またやってのけた。日本代表「SAMURAI BLUE」が、連続6度目となるFIFAワールドカップの出場を決めたのだ。今回の行き先は2018年ロシアとなる。アジア最終予選2戦を残して、グループBの状況はとても面白く油断ならないものであった。日本、オーストラリア、サウジアラビアが通過2枠を巡って接戦を繰り広げていたが、サウジアラビアがUAEに2-1で敗北した水曜夜、日本はワールドカップ出場権獲得まであと1勝に迫る。翌日オーストラリアとの決闘が行われた。
オーストラリア戦でバヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、本田圭佑(写真:左)、香川真司、(後半に少しだけ出場した)岡崎慎司(写真:右)といったビッグネームらをベンチに残してプレーをしながら、アジアで最も強いチームの1つであることを示した。特に守備には少し不安定な場面が幾度かあり、危険なボールロスが見受けられたりしたものの、感銘を受けたのは日本代表チームの気迫である。ピッチ上の11人の選手は相手選手にプレッシャーをかけ続け、走りに走り、とにかく走った。
エイバル所属の乾貴士(写真中央)は、延々と休むことなくボールを追った。無限のエネルギーで満たされたバッテリーを搭載しているかのようだった。乾と大迫勇也が、オーストラリア守備陣にとっての主な脅威となった時間が多かった。大迫は前線でボールを保持して割り振りし、乾が「サッカルーズ」にプレッシャーをかけた。
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