本田圭佑がスーパースターたる所以
著者:セザル・ヘルナンデス
メキシコ代表、メキシコリーグ、国外で活躍するメキシコ人選手の取材を得意とするフリーランスジャーナリスト。『ESPN』『FourFourTwo』『FutMexNation』『Soccer Nation』に寄稿している。
日本のスーパースターである本田圭佑がついにパチューカの選手としてメキシコ・リーガMXデビューを果たした。現地時間の22日に開催されたベラクルス戦で、31歳を迎えた本田はメキシコでの初出場だけではなく、移籍後初ゴールを決めて4-1の大勝に貢献している。
攻撃的ミッドフィルダー、つまり「偽9番」の役割を背負った本田は積極的な攻め上がりと自慢のパスワークで相手に脅威を与えた。交代枠を使い切った“ロス・トゥーゾス(パチューカの愛称)”は70分にエリック・グティエレスの負傷により10人での戦いを強いられたが、約2分後に本田が強烈なミドルシュートを叩きこんだ。パチューカは本田のパーフェクトなメキシコデビューをアニメ風似顔絵で祝っている。
それでも、“ホンダマニア”はゴールだけで終わることはなかった。85分には本田がアシストまであと一歩のところまで迫るが、残念ながらオフサイドとなった。その2分後にも素晴らしい狙いのシュートでベラクルスのGKエルナンデスにファインセーブを強いている。
開幕から2連敗というスロースタートを振り切ったパチューカだが、ベラクルス戦の勝利で3連勝を達成。前半プレーオフに入れる可能性が十分にあると放送解説チームが語っている。たしかに、今日のパチューカの進撃に驚いているメキシコのサッカーファンは少ないだろう。10人になったパチューカは終始試合を支配した。本田の実戦投入でチームはさらにレベルアップしており、現在の好調を維持できればリーガMXはさらにスリリングなリーグとなるに違いない。
次戦クラブ・ティフアナ戦は日本時間の26日11:00より開催される。ますます注目度は高まるだろう。グティエレスの負傷により、本田の初スタメンの可能性が非常に高まっている。次戦での活躍にも大いに期待したいところだ。
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