ラ・リーガ プレミアリーグ

アザールはレアルに移籍すべきか。今夏最大のビッグディールは“プレミアの魅力”問うテーマに

アザール移籍はプレミアリーグ全体の問題

 また、プレミアリーグというリーグが優秀な選手たちを外に放出する余裕などないということも忘れてはならない。過去に、同リーグでベイル、モドリッチ、C・ロナウドといった素晴らしい選手たちがプレーしていたが、彼らがキャリアピークを迎えると、マドリードへ移籍している。チェルシーや、プレミアリーグはヨーロッパのトップになるということを真剣に考えているのであれば、そういった素晴らしい選手たちを放出することは不可能だ。

 チェルシーは、この件に真剣に向き合わなければならない。彼らがこういった優秀な選手を移籍させないということは、いかにチャンピオンズリーグ優勝に向け、本気であるかということをプレミアリーグとヨーロッパ各国に示すことにもなるだろう。と同時に、彼らは獲得候補の選手たちに向け、自分たちが優秀な選手たちを売却するのではなく、獲得するクラブだというメッセージを発信することにもつながるのである。

 チェルシーがエデン・アザールを移籍させた場合、チャンピオンズリーグ優勝することも、彼と同じレベルの選手を獲得することもできないだろう。プレミアリーグもまた、リーガと同様にパワフルで魅力的なリーグだということを証明することができないだろう。チェルシーはアザールを移籍させないためにあらゆる手段を使わなければならない。それができなければ、来シーズンのチャンピオンズリーグ優勝など忘れてしまった方が良いだろう。

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