【F1】2戦目を4点差で勝利も初戦のビハインドは重く… 立川・府中 谷本俊介監督「最後まで全力を尽くす姿勢を見せられたことは、誇りに思っています」

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2.17 PO準決勝第2戦 大阪 2-6 立川・府中 駒沢屋内]
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リーグ・ディビジョン117日、プレーオフ準決勝の第2戦を駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で行った。初戦でシュライカー大阪が11-4と大勝した後の一戦だったが、立川・府中もあきらめなかった。立ち上がりからパワープレーを使い、大阪を押し込む。前半3分にはFP内田隼太がゴールを決めたが、その後はなかなか続かなかった。

後半に入っても戦い方を変えなかった立川・府中は、FPジョーのハットトリック、FP完山徹一の2ゴールで追い上げて、第2戦は2-6で勝利した。しかし、初戦のビハインドはあまりに大きく、2戦合計1310で落としている。

この試合がFリーグを指揮する最後のゲームとなった谷本俊介監督は、試合後の記者会見でどのような戦い方をするべきか、悩んでいた胸中を告白。そして、「もう一回、自分たちを奮い立たせ、今度は大舞台でも躍動できる状態に仕上げて、優勝を目指して頑張っていけたらなと思います」と、監督として指揮を執る最後の大会になる全日本選手権へ気持ちを向けた。

以下、試合後の谷本俊介監督のコメント
谷本 お疲れ様です。昨日の大敗を受けて、最初の40分間を最悪の形で折り返すことになって、そこに対して本気で8点差を埋めるための方法として、今日、やった形を実践しましたが、残念ながら4点足りず、このような結果になってしまいました。悔いるべきは昨日の立ち上がりの20分だったかなと。あそこですべて自分たちのゲームを難しくしてしまいました。その点については、内容、どうこうは当然ありますが、いつもできるようなことができなかったり、こういう大舞台での経験の差が出てしまったのかなと思います。

ただ、そういう可能性の限りなく少ない中で、自分たちがFリーグの舞台でやるべきこと、義務、責任とか、そういったものはしっかり果たしたうえで、最後まで全力を尽くす姿勢を見せられたことは、誇りに思っています。また、最後まで声をからさずに、可能性がない中でもあきらめずに後押ししてくださった多くのファン・サポーターにも感謝します。

自分自身、6シーズンやってきた中で、こういう戦い方をせざるを得ない状況が最後の最後に起きたので、この半日くらいの間、本当にどう戦うべきかを考えさせられました。そういう経験ができたことが、今後のためにはよかったのかなと前向きに捉え、選手たちもそういうなかなかできない特殊な経験が成長につながると思うので。そういう部分を糧に、今季はあと一つまだ大会が残っているので、そこに向けてもう一回、自分たちを奮い立たせ、今度は大舞台でも躍動できる状態に仕上げて、優勝を目指して頑張っていけたらなと思います。

――序盤のパワープレーでは、ダイレクトパスを通せなかったが、どう感じていましたか?

谷本 相手も都度、守備のやり方を変えていました。ボックスであったり、ダイヤであったり、そのかみ合わせがなかなか合わない。ボックスならシンプルに後ろから内田がシュートを打つ。そこから相手をつり出して、どちらかの奥を狙うことを狙っていました。そこで膠着するなら、どちらかのサイドの選手がローテーションしながら相手をずらして、シュートを打つ形を狙っていました。こちらもポジションを変えて、2-1-2の形にしたり、流動性のある動きをしたりして、隙間を作ることも狙いました。

相手もしっかりコンパクトな守備で、かなりラインを下げていたので、そこで思い切り打ち抜くというのは前半であれば返されてしまうこともあります。シュートを打った際のセカンドボールが、どちらに転ぶかを管理しながらやらないといけないので、難しかったです。ダイレクトで行ける場面もありましたが、前半はフリーなシーンをつくっていきたかった。後半はいかないといけない状況なので、シュートの意識が高まったなかで、そういう崩しができたのかもしれません。前半からそういうことができていたら違ったのかなと思いますが、前半と後半で大きく変えたというより、意識が変わったのだと思います。

以下、試合後の皆本晃選手のコメント
――試合の感想を聞かせてください。
皆本 本当に難しい状況での試合でしたが、今日の試合を見れば最後まであきらめない姿勢、追いつこうという姿勢は見せられたと思います。お客さんも厳しい状況でも、最後まで声援を送ってくださいました。

昨日の試合が終わった段階からSNSなどを通じて、たくさん「あきらめるな」、「頑張れ」という声をもらいました。そういうサポーターがいるのは心強いなと思うとともに、その思いに応えられなかったことに、本当に悔しく思います。