欧州リーグの2018/2019シーズンも佳境を迎え、様々な面で決定的な段階に突入している。今シーズンも多くのドラマ、名勝負など人々の記憶に残る印象的な出来事があったが、毎年同様に、新たなにスターの仲間入りを果たしかけている選手も多い。今回は、そんなブレークを果たした若手5選手をご紹介する。
ジェイドン・サンチョ
クラブ:ボルシア・ドルトムント
サンチョはドルトムントでの鮮烈な活躍により、イングランドの古典的なウィンガーとは一線を画しているということを証明した。彼の巧みなドリブルと素早い状況判断を担保としたインテリジェンスなプレーは多くのビッグクラブから高い評価を受けている。現チームメイトとの関係性も素晴らしく、マルコ・ロイス、パコ・アルカセルと良さを消しあうことなく高い次元でコンビネーションを披露。8ゴール、10アシストと数字面も素晴らしい成績を残している。
クシシュトフ・ピョンテク
クラブ:ミラン
今シーズンからセリエAに挑戦し、ジェノアでゴールを量産しまくったピョンテク。今冬にミランに移籍してからもその勢いはとどまるところを知らない。彼が積み上げた17ゴールという数字はユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに次ぐ、リーグ単独2位の数字。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』を中心にイタリア各紙もその活躍を大々的に報じている。彼のゴールへの嗅覚はフィリポ・インザーギのようであり、アンドリー・シェフチェンコのようであり、マルコ・ファン・バステンのようだ。
ビニシウス・ジュニオール
クラブ:レアル・マドリード
今夏に前倒す形でマドリードに加入したビニシウス。シーズン序盤はトップチームの練習に参加しつつ、レアル・マドリード・カスティージャ(Bチーム)でプレーした。そのカスティージャで鮮烈な輝きを放ち、第7節のアトレティコ・マドリード戦でトップチームデビューを果たした。その彼の存在がマドリードを救い始めている。C・ロナウドがいなくなり、クオリティを失った攻撃陣に大きな勇気を与えている。爆発的なスピードと高いドリブル能力でマドリードの攻撃に怖さを与え、その結果としてゴールを生み出す原動力になっている。18歳の選手がレアル・マドリードというチームの中で輝きを放つのは容易なことではない。
二コラ・ペペ
クラブ:リール
数年前から活躍が期待されてきた若手は、徐々に成熟し真の姿を見せ始めている。ビルドアップ能力、パス能力、ゴールスコアリング能力、その全てを高い水準で兼ね備えたペペは、数多いるリオネル・メッシ2世の中で最もメッシに近い存在とも言えるだろう。彼の今シーズンのウィンガーとしてのパフォーマンスは、数多くの欧州トップレベルのウィンガーよりも優れていた。ピッチ内での問題を修正するスピードもベテランのようであった。ビッグクラブでの新たな挑戦に期待がかかる。
ルカ・ヨビッチ
クラブ:アイントラハト・フランクフルト
ブンデスリーガの新世代の怪物は、今シーズン14ゴール(PKなし)を挙げて得点ランキングの首位に立っている。これはマルコ・ロイスやロベルト・レバンドフスキよりも高い数字だ。彼がストライカーとして優れているのはゴールスコアリングという部分だけではない。彼はアシストという点でも優れたストライカーだ。ヘディングの精度が高いことも、チームにとって大きな武器となっている。
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