[2.1 親善試合 日本 2-1 タイ バンコクアリーナ]
欧州のクラブは、試合の映像をインターネットで配信していたりする。ポルトガルのベンフィカも、そうしたクラブの一つだ。その映像のなかには、日本代表FP逸見勝利ラファエルもいる。強豪クラブとの対戦でも、ゴールにつながる活躍を見せる彼のプレーからは、大きな可能性を感じさせる。
だが、日本代表に合流した時、ベンフィカで見せるような輝きはほとんど見られない。それは3年前のW杯予選をかけたAFCフットサル選手権の時から、変わっていない。
逸見自身も、日本代表とベンフィカのやり方が違うことを認識し、日本代表で求められているプレーが、「まだ自然と出ない」と、明かした。
個の力では、日本人有数のものを持っていることは間違いない。だが、果たして日本代表というチームを考えた時、その強みをどこまで生かせるかは考えていかなければならないだろう。
以下、試合後の逸見勝利ラファエル選手のコメント
――ポルトガルからタイまでの移動で、15時間もかかったそうですね。
逸見 そうですね。15時間です。ちょっと遠かったですね。
――日本代表の2019年最初の試合は2-1での勝利になりましたが、どんな感想をお持ちですか?
逸見 嬉しいですよね。また代表に行けて、みんなと一緒にプレーをして、試合をして嬉しかったです。
――ベンフィカの映像を見ると、かなりドリブルで運んだりできていますが、日本代表だとあまりそうした姿が見られない感じがします。何か違いを感じますか?
逸見 やり方が違うのはありますよね。ディフェンスのやり方も全然違うし。僕はもっともっと一緒に練習できたら、もっと良さが出せるようになると思います。まだ僕は、日本代表のやり方を100%覚えていない。覚えていない…というわけではないんだけど、自然に出ない、体が動かないんですよね。
――なるほど。やり方は覚えているけど、まだ体が勝手に反応するレベルではないんですね。
逸見 そうそう。だから、覚えている戦術をしっかりやれるようにして、そのあとに自分の持ち味を加えていきたいと思います。
――なかなか合流する時間もないから、難しい作業になりますね。
逸見 そうですね。僕は日本代表の活動にも、ヨーロッパ遠征くらいしか参加できていませんからね。日本にいたらもっと代表合宿も多く参加できるのでしょうが……。でも、大きな大会の前になれば、もっともっと練習する時間もできると思っています。
――日本代表の一人として、今年はどんな1年にしていきたいですか?
逸見 今年はAFCフットサル選手権の予選がありますよね? ステップ・バイ・ステップで試合に勝って行って、またアジア選手権の優勝を目指します。
――明後日の試合に向けては?
逸見 今日の試合に続いて、もう一度勝ちたいですね。
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