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乾貴士の新天地。アラベスについて知っておきたい10のこと

日本時間24日に発表された、乾貴士のデポルティーボ・アラベス移籍。シーズン終了までのレンタルでの獲得となっている。アラベスは現在リーグ5位につけており、チャンピオンズリーグ(CL)出場が射程圏内だ。今回は2021年に創設100周年を迎えるアラベスについて、知っておきたい10のことをご紹介する。


本拠地

ビトリア=ガステイスがデポルティーボ・アラベスの所在地だ。アラバ州の州都でバスク自治州政府本部がある。人口は25万人弱、ビトリアの住民は環境へのリスペクトがあるこの町に住むことを誇りに感じている。2012年には『欧州グリーン首都』にも選ばれた。

クラブ

アラベスは、2021年に100周年を迎える。バスコニア-アラベス・グループとして、スペイン1部に13シーズン所属し、2002/2003シーズン以来遠ざかっているヨーロッパ大会出場への返り咲きを目指している。今シーズンはその目標に限りなく近い。


スタジアム

メンディソローサ・スタジアムは収容人数約2万人の、アラベスのホームスタジアムである。1924年に建設され、ラ・リーガ・サンタンデール所属クラブのスタジアムとしては、バレンシアのメスタージャ・スタジアムに続いて2番目に歴史が長い。

監督

アベラルド・フェルナンデスはスポルティング・ヒホンの下部組織で育ち、選手時代はバルセロナ、アラベスでもプレーした。監督としてはヒホンをスペイン1部に昇格させ、2017年からアラベスの監督を務めている。


所属選手

ゴールキーパーのフェルナンド・パチェコはじめ、ジョニー、シモ・ナバーロ、ボルハ・バストンなどが乾選手の新しいチームメイトとなり、注目される選手でもある。

アラベスに所属した外国人選手

ルーマニア人のコスミン・コントラ、アルゼンチン人のファブリシオ・コロッチーニ、同じくアルゼンチン人で21歳で当時2部だったアラベスに入団したホルヘ・バルダーノなどが、デポルティーボ・アラベスでプレーした過去を持つ。


日本との関係

乾貴士はアラベスのトップチーム唯一の日本人選手であるが、決して孤独ではない。日本人の女子選手でミッドフィルダーの富山瞳選手が去年からアラベスの女子チームに加わっている。また、アラベスはJ2リーグの鹿児島ユナイテッドと提携を結んでいる。

サッカーだけではない

サッカーとバスケットボール、2つのスポーツを繋ぎ運営するシステムで、バスコニア-アラベス・グループは、スペイン国外でのブランドイメージを成長させると同時に、デポルティーボ・アラベスの構造を改善し国境を越えた拡大を模索している。


栄光の日々

アラベスはその98年の歴史の中でいくつもの名勝負を演じてきた。その中でも一番記憶に残るのが、2001年にドルトムントでリバプールと対戦したUEFAカップ決勝である。6万5000人以上の観衆を前に、アラベスは5-4で敗れたものの、クラブ史上最も素晴らしい試合の1つだと語られている。

重要となる試合日程

第22節、乾はレアル・マドリードとの対戦でサンティアゴ・ベルナベウを訪れる。それから2試合後の第24節、デポルティーボ・アラベスは乾選手の前所属クラブ、ベティスとの対戦のためセビージャへ向かう。更に3試合後の第27節には、乾選手がスペインでデビューを果たしたクラブ、エイバルがメンディソローサ・スタジアムを訪れる。最後に第34節には、FCバルセロナとの対戦があり、乾選手の力を試す絶好の機会となる。


名前:菊池大将
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