今冬チェルシーに加入し、シーズン終了後にボルシア・ドルトムントでのローンを終えて合流するクリスチャン・プリシッチ。今回はアメリカが誇る若き才能の、あまり知られていない4つのことをご紹介する。
才能の源
NBAやMLB、NFLの人気が高いアメリカで育ったプリシッチになぜサッカーの才能が芽生えたかと疑問に思ったことはないだろうか。理由は明快で、彼の家族がスポーツ一家だったからだ。父マークと母ケリーはジョージ・メイソン大学でスポーツに明け暮れた。マークに至ってはプロの室内サッカー選手として活躍した過去を持つ。また、プリシッチの親戚ウィルもボルシア・ドルトムントの下部組織でGKとしてプレー。世代別のアメリカ代表にも選ばれている。
チョコレートの王国で育った
プリシッチはペンシルベニア州のハーシーで生まれた。地球上で最も甘い場所ともいわれているチョコレートタウンだ。誰でも1度はHershey'sのチョコレートを食べたことがあるだろう。その街で育ったプリシッチが甘いパスや甘いドリブルを披露するのは当然かもしれない。ただ、彼はサッカー界の苦い経験にも打ち勝ってきた。ファウル覚悟の厳しいタックルも1度や2度じゃない。プレミアリーグの厳しいプレッシングにも対応できるだろう。
チェルシーは初のイングランドじゃない
アメリカ出身のプリシッチだが、実は7歳のときに1年間イングランドで生活している。ブラックリー・タウンのユースチームでプレーしていた。この1年間がプリシッチのプレミアリーグへの憧れを植え付けたのかもしれない。過去に「イングランドの子供たちは誰もがプレミアリーグでプレーすることを夢見ている。いつかここでプレーしたいんだ」と述べている。
アメリカ代表で歴史を刻んでいる
プリシッチは祖父がクロアチア国籍ということもあり、クロアチアを代表チームを選択することもできたが、故郷であるアメリカを代表に選んだ。これは素晴らしい選択だったと言えるだろう。同国のワールドカップ予選を戦った最年少選手というだけでなく、同国代表の最年少にもなったのだ。長らく破られなかったランドン・ドノバンの記録を破る快挙だ。代表23キャップで9ゴールを挙げるプリシッチ。我々は長きに渡って彼の才能を見続けることになるだろう。
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