マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は今夏にクラブを離れたヤヤ・トゥーレから起用法を巡って批判を受けたことに対し、改めて差別主義者ではないと主張しているようだ。10日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がこれを伝えている。
ヤヤ・トゥーレは2010年夏に当時バルセロナを指揮していたグアルディオラ監督のもとを離れシティに加入して以来、主力としてクラブをチャンピオンズリーグ(CL)の常連に定着させるまでに成長させることに大きく貢献していた。しかし、2016年夏のグアルディオラ監督の就任以降は出場機会が減少し、今季はわずか8試合の先発出場にとどまっていた。
同監督から構想外扱いを受け、契約満了を迎えるこの夏にクラブを去る決断を下したヤヤ・トゥーレだが、自身とグアルディオラ監督との関係について「彼はアフリカ人選手に対して、どこでも僕のような扱いをしている」と同監督が人種差別を行っていたことを示唆するコメントを残しており、イギリス国内で話題となっている。
またこの監督批判に対しては、グアルディオラ監督のもとで主力として好パフォーマンスを披露し続けたベルギー代表のケビン・デ・ブライネが「我々は素晴らしいシーズンを送ってきたし、監督は正しい決断を下していた。おそらく監督は彼のパフォーマンスが十分なものではなく、フィットしていなかったと考えていたと思う」と語り監督批判への反論を行っている。
そしてグアルディオラ監督本人もカタルーニャのテレビ番組に出演した際に「彼は私が差別主義者ではないことを知っていた。(彼の批判に関して)気にすることはない」とコメント。差別主義者でないことを明言するとともに、ヤヤ・トゥーレの批判に対して意に介さない姿勢を見せているようだ。どうやら同監督はこの問題の“鎮静化”を図るとともに、クラブ史上初のCL優勝を狙う来季へ集中したいという考えがあるのかもしれない。
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