6月に迫ったロシアワールドカップ。今回で第21回目を迎えるW杯の歴史にはいくつもの印象的な出来事が起こっている。このシリーズではロシアW杯開幕まで、W杯のトリビアや印象的なチームや選手など、W杯をより楽しむための情報を紹介する。第4回目の今日は、2002年日韓ワールドカップで躍動したトルコ代表が主役だ。
2度目のW杯
2002年日韓ワールドカップの欧州予選。「オスマン帝国の子孫」たちはプレーオフでオーストリアを、2戦合計6-0で破り、トルコ代表史上2度目のW杯出場を決めた。
前回準優勝国に善戦
前回大会準優勝のブラジルと同組に入ったトルコは、初戦でそのブラジルと対戦する。先制したのはトルコだった。しかし後半すぐに追いつかれると、87分にリバウドに得点を許し、カナリア軍団相手に勝利を収めることは出来なかった。
苦しみながらグループステージを突破
2戦目で対戦したコスタリカ相手に先制するも、またもや80分以降に得点を許して1-1の引き分けに。後がない中で迎えた3戦目の中国相手に3-0で勝利を収め、苦しみながらもグループステージを2位で突破した。
日本とセネガルを撃破
決勝トーナメント1回戦で対戦した開催国日本には、12分のゴールを守り切って勝利。続く準々決勝でセネガルを延長戦の末に破って準決勝に進出した。準決勝の相手はグループステージで対戦し、この大会で唯一トルコに土を付けたブラジルだった。
ロナウドの前に散る
この試合で違いを作ったのは“怪物”ロナウドだった。49分にこの試合唯一となる得点を決めてチームを勝利に導いた。「オスマン軍」は決勝進出を逃したものの3位決定戦に回った。
韓国を破って3位に
トルコは韓国を3-2で破って見事に3位に輝いた。エースのハカン・シュキュルはこの試合で、W杯史上最速ゴールを決めた。試合終了後に両国代表選手たちがともに健闘をたたえ合ったのは、1950年の朝鮮戦争で韓国とトルコが同盟国で友好関係にあったことを象徴している。
守護神リュシュテュ・レチベル
トルコ代表において、この大会で最も輝いた選手はリュシュテュかもしれない。目の下に入れた黒い線が特徴的なゴールキーパーは、7試合で6失点、3つのクリーンシートを達成した。トルコ史上最高のGKと謳われた(うたわれた)リュシュテュ有する「オスマン帝国の子孫」たちは、極東への探検を見事に成功させたのだった。
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