セリエA フィオレンティーナ

アストーリ、ブッフォンが試合前の黙禱中に男泣き。癒えないイタリアサッカー界の悲しみ

 フィオレンティーナ主将DFダビデ・アストーリが4日に死去してから1週間がたった。葬儀はすでにおこなわれている。しかし、彼の家族はもちろんのこと、イタリアサッカー界の悲しみは大きいままだ。11日、『カルチョメルカート』や仏紙『レキップ』をはじめとする多数メディアが報じている。

 急逝したアストーリへの敬意を示すため、ヨーロッパの様々な試合で黙祷などの敬意を示すことが行われている。ウェンブリー・スタジアムでのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦トッテナム対ユベントスでは1分間の黙祷が行われた。

 同様に11日のセリエA第28節ユベントス対ウディネーゼでもアウトーリに対し1分間の黙祷が捧げられた。ユベントスの本拠地であるアリアンツ・スタジアムではこの黙祷の際に、アストーリの思い出を振り返り敬意を示すためにスクリーンに同選手の動画が映し出された。”カルーソ”で知られるイタリア人歌手の故ルーチョ・ダッラ氏の歌と共に流された動画は多くの涙を誘った。

 アストーリとのイタリア代表でのチームメイトやライバル、そして友人も多くいるユベントスの選手たちが悲しむ姿が見られた。アストーリと仲の良い友人であったユベントスGKジャンルイジ・ブッフォンは黙祷中に悲しみに耐え切れなかったようだ。同選手の男泣きがカメラに映し出されている。

 この大きな悲しみを癒すのにはまだ時間が必要になるだろう。アストーリの突然の死が残した”傷”は大きい。