
日本代表FW上田綺世は、フェイエノールトの絶対的ストライカーとして活躍。今季ここまでオランダ1部リーグ得点ランキング首位と結果を残しているが、ロビン・ファン・ペルシ監督から「物足りない」と公言される異例の状況に置かれている。
オランダ『Voetbal International』が伝えた記者会見でのファン・ペルシ発言は、率直すぎるほど率直だった。「アヤセはチームメートに対してもっと要求してほしい。その点で物足りない」。得点ランキング首位にもかかわらず、指揮官の口から出たのはこの言葉だ。数字が語る輝きと、指揮官が見る課題。この落差が、上田綺世というストライカーの現在地を鮮明に映し出している。
ファン・ペルシ監督が問題視しているのは、得点数でも決定力でもない。もっと根本的な部分だ。「アヤセは、私のように大声で要求するタイプではない。私はボールを欲しいと伝えていたが、彼ももう少しそうしていい。4回目のフリーランをしてもパスが来ないなら、チームメートにしっかり伝えるべきだ」と、元オランダ代表の絶対的ストライカ-は語っている。
これは批判ではなく、要求だ。むしろ、監督が上田の潜在能力をまだ引き出しきれていないと感じているからこその言葉とも読める。
とはいえ、ファン・ペルシは自身の責任にも言及している。「クロスはもっと増やすべきだ。それが彼の強みであり、彼はそこから結果を出す選手だ。我々は彼をもっと良い形で活かすことができる」。つまり、上田を最大限に機能させられていないのはチーム全体の問題でもある、という認識だ。
コンディション面については、指揮官は明確に手応えを語っている。「6週間ほど前に彼のコンディションについて話をした。今はトップコンディションに近づいてきていると感じるし、そこから得点が生まれるのは自然な流れだ」。日本代表への招集については「(今回の代表ウィークでは、)移動距離が短かったのがプラスだった」とも言及しており、コンディション管理を最重要課題として捉えていることが伝わる。
ゴールを量産していたシーズン序盤の状態に戻りつつある上田。チームメイトに対する接し方を変えるだけでも、さらに得点数を伸ばすことが可能なだけに、今後はメンタル面でのアップデートが期待される。
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