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AFCネーションズリーグ導入で「日韓戦を強制できる」韓国代表元監督の発言も波紋

韓国国旗 写真:Getty Images

 アジアサッカー連盟(AFC)は12月21日、「AFCネーションズリーグ」の導入検討を公式発表。UEFAネーションズリーグ、アフリカネイションズカップにつづくリーグ戦導入を受けて、日本では悲観的な意見が挙がっているが、その一方で韓国では“日韓戦”の開催が期待されている。

 韓国『フットボール・パラダイス』のアルベルト・キム記者は21日、AFCの公式発表後に「AFCネーションズリーグは韓国を助けるかもしれない」と切り出すと、ユルゲン・クリンスマン元韓国代表監督の一部コメントを引用。2024年のインタビューで「大韓サッカー協会(KFA)に対して、日本とのマッチメイク実現を求めた」と語っていたが、この発言を踏まえた上で「マッチメイクの相手という観点で、AFCネーションズリーグは日本を制限する」「日韓戦を強制できる」と伝えている。

 また、クリンスマン元監督は2024年の時点で「なぜ韓国は日本と対戦しないのか?」「最高の存在になるためには、最高の相手と戦わなければならない」とKFAを暗に批判。キム氏はこのコメントをもとに、「アジア最高であるチーム同士の戦いが実現しそうだ」と報じている。

 一方、日本はカタールW杯でドイツ、スペインを下したほか、2023年9月の国際親善試合ではドイツ相手に4-1で勝利。2025年10月のキリンチャレンジカップでは、ブラジルに3-2で逆転勝ちを収めるなど、強豪国と対等に渡り歩いている。

 この成果もあり、2026年3月にFIFAランキング4位であるイングランドと対戦することが決定。それだけに今回のAFCの発表は、欧州や南米の強豪国との対戦機会を増やす日本の流れに水を差すものとみられる。その中でのクリンスマン元監督の過去の発言、およびキム氏の報道内容は、日本国内で波紋を呼ぶだろう。