Jリーグ 横浜F・マリノス

横浜FMが大型補強へ!SD退任・西野努氏が明かす。今夏退団選手から不満も

横浜F・マリノス 写真:Getty Images

 西野努氏は2025シーズン限りで横浜F・マリノスのスポーツダイレクター(SD)を退任。浦和レッズでも強化に携わった元幹部が、同クラブの一部補強方針を明かしている。

 西野氏は19日に自身のブログ『西野塾』を更新。「Personal Statement 横浜FM ファン・サポーター他、クラブを支えてくれた方々へ」と題して、以下のように感謝や謝罪を述べている。

 「まずは、皆さんの期待に沿うチームの結果とパフォーマンスが届けられずに申し訳なく思っています。ごめんなさい。そして次に、試合に勝利した時だけではなく、どのような負け方をしても、いつも試合後にスタジアムのスタンドに残り、チームを励まし、支え続けてくれた皆さんにこころから感謝をつたえたいです。ありがとうございました」

 「試合後、チーム全体でスタジアムを一周するようになってから、その時間が自分は大好きでした。もちろん、負けた後は申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、そんな我々に対しても、変わらず声をかけ、応援し、励ましつづけてくれた皆さんがいつもスタンドにはあふれていました。常に、皆さんがチームのそばにいてくれたこと、皆さんとのあの時間は、自分にとってかけがえのない、非常に貴重な時間でした」

 クラブ公式マスコットのマリノス君、マリノスケ、マリン等に対しても感謝の思いを伝えた西野氏。「マリノスを支える皆さんは、まさにこの言葉の通り、チームが苦しい時にこそ、常にそばにいて、支え続けてくれました。我々は良い時も、そうでない時もその熱を感じることができました」などと、同クラブに携わる多くの人々の思いに言及すると、こう綴っている。

 「自分の心を流れる血の色がトリコロールに染まり始めた今、このクラブを離れなければならないことは正直に言って心残りであり、寂しさもあります。来シーズンは、多くの優秀な選手が加入してくれます。今から楽しみでしかありません。これから先のチームを、皆さんに託すこととなります。どうか引き続き、横浜F・マリノスをよろしくお願いします。限られた時間ではありましたが、マリノスファミリーの一員になれたことを自分は誇りに思っています」

 この本文の中で、「来シーズンは、多くの優秀な選手が加入してくれます」という文言は、クラブが2025シーズン終了後に大型補強を行い、メンバーが大幅に入れ替わる可能性を示唆するものである。横浜FM所属選手では、すでにFW植中朝日はガンバ大阪への移籍が濃厚と報じられているが、その一方でヴィッセル神戸からGK坪井湧也を完全移籍により獲得している。

 なお、横浜FMは2025シーズン途中でブラジル人FWエウベル、FWヤン・マテウス、FWアンデルソン・ロペスを放出。Jリーグの情報を専門に扱う海外メディア『japaofc』は、ロペスがシンガポール1部ライオン・シティ・セーラーズFCへ完全移籍する直前に「西野努氏がスポーティングダイレクターに就任して以降、役員からの評価低下が移籍決断の大きな理由のひとつ」「西野氏はブラジル人選手のスタイルを評価していないとして批判の的になっており、選手は不満を抱いている」などと、西野氏とブラジル人選手の関係を明かしていた。