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元東京V藤本寛也、今冬移籍か「不満ある」バーミンガム監督からの冷遇内容とは?

藤本寛也 写真:Getty Images

 東京ヴェルディ出身のMF藤本寛也は現在、日本代表FW古橋亨梧、MF岩田智輝ら擁するバーミンガム・シティに所属も、移籍の可能性が浮上。出場機会に恵まれず、すでに構想外扱いを受けているという。

 英メディア『FLW』は12月17日、藤本の現状を特集。「今季ここまでイングランド2部リーグ戦での出場時間はわずか1分。監督の措置により、トップチームの構想から外れ、U21チームの公式戦でのプレーを余儀なくされている」と、現所属クラブで厳しい立場に置かれているが、今冬退団の可能性については以下のように伝えている。

 「彼は週給17,500ポンド(約340万円)という高給を受け取っているにもかかわらず、ここまで期待外れだ。彼もバーミンガムで不満がある。現在26歳であり、キャリアの全盛期を迎えつつあるだけに、現状の失敗した移籍という印象を覆す兆候が見られないため、1月の移籍期間で出場機会を得られる場所を確保するために動くだろう」

 藤本は2020年8月に東京Vからジル・ヴィセンテへ移籍して以降、5シーズンにわたりポルトガルでプレー。2024/25シーズンはポルトガル1部リーグ戦30試合の出場で5ゴール5アシストをマーク。ジル・ヴィセンテで通算181試合出場15ゴール22アシストと結果を残して、バーミンガムへフリー移籍している。

 藤本の現状は、これまで積み上げてきた評価や実績とはあまりにかけ離れたものである。ポルトガルで示した安定したパフォーマンスは決して偶然ではなく、本来はトップレベルで継続的にプレーする力を備えた選手である。だからこそ、出場機会を失った環境に留まり続けることは、選手生命そのものをすり減らす行為に等しい。

 全盛期に差しかかる今、必要なのは過去の肩書きや契約条件ではなく、ピッチ上で価値を証明できる舞台である。藤本が再び輝きを取り戻すためには、現実を冷静に受け止め、自らのキャリアを前進させる決断を下すことが不可欠である。