プレミアリーグ リバプール

リバプールのスロット監督は守備面で「不安」に直面、パレスの選手がVARを非難

アルネ・スロット監督 写真:Getty Images

 プレミアリーグのクリスタル・パレスがホームのセルハースト・パークで、リバプールに土壇場で2-1で勝利。FWフェデリコ・キエーザの終盤弾で同点に追いついたリバプールだったが、97分にFWエディ・エンケティアのゴールを許し、今2025/26シーズン初黒星となった。リバプールは出場停止のFWウーゴ・エキティケを欠き、FWアレクサンデル・イサクがリーグ初先発、MFフロリアン・ビルツが先発復帰していた。

 リバプール守備陣については懸念も浮上した。UKメディア『Daily Star』によると、元イングランド代表DFで現在は解説者のマイカ・リチャーズ氏は、リバプールのDFイブラヒマ・コナテのパフォーマンス低下を指摘し、「個々のミスが最終ラインを神経質にしている」と述べたと伝えた。DFフィルジル・ファン・ダイクとのコンビは評価しつつも、最近の出来を問題視した。さらに元イングランド代表FWアラン・シアラー氏も守備の混乱に言及し、GKアリソン・ベッカーがいなければ前半で4〜5失点していたと強調した。

 一方、同メディアはパレスのDFクリス・リチャーズが物議を醸した判定を批判したと以下のように伝えた。リバプールのMFライアン・フラーフェンベルフのクロスをリチャーズが中途半端にクリアし、キエーザが押し込んで同点ゴールとなった場面を巡り、直前にFWモハメド・サラーのハンドがあったのではないかとリチャーズは主張した。

 しかし、プレミアリーグ・マッチセンターは『X』で「主審のゴール判定をVARが確認し、ハンドの決定的証拠はなし」と説明。リチャーズは自身の『X』で「見間違いではなかった。#Justice #thanksEddie」と投稿した。

 リバプールはエバートンとのダービーを除き、今2025/26シーズンの試合の大半が終盤10分のゴールで勝敗が決してきたが、パレス戦で連勝は止まった。新戦力を組み込みながら勝利を重ねてきたリバプールのアルネ・スロット監督は「前半はパレスが2~3点リードしていてもおかしくなかった。アリソンに助けられた。後半は改善し好機も作れたが、最後にまたセットプレーから失点したのは残念」と総括したと同メディアは伝えた。

 一方でオリバー・グラスナー監督が指揮するパレスは3位に浮上し、今シーズンのリーグ戦で唯一無敗を継続している。