
9月25日にセルビア・ベオグラードで行われたスコティッシュ・プレミアシップのセルティックとセルビア・スーペルリーガ(セルビア1部)のレッドスター・ベオグラードとの試合は、セルティックにとって攻撃面の課題を浮き彫りにする内容となった。1-1の引き分けに終わったものの、前半と後半でのパフォーマンスの差が際立つ結果となった。
セルティックの日本代表FW前田大然が先発で起用されたが、前半45分間で存在感を示すことができなかった。ボールを収められず、オフサイドに何度も引っかかり、攻撃の軸として機能せずにハーフタイムで交代となった。交代で投入されたFWケレチ・イヘアナチョが流れを変え、前線で起点を作り、さらに先制ゴールを決めたことが、両者の差を鮮明にした。
この試合後、セルティックの元ウインガーであるエイダン・マクギーディ氏(2024年引退)は前田を厳しく批判したとスコットランドメディア『Celts Are Here』が伝えた。同氏は『BBCラジオ・スコットランド』で、前田のプレーは純粋なストライカーのものではなく、攻撃の軸を欠いていたと述べた。さらに「オフサイドに何度もかかり、ボールが前に進まない。“怠けている”とすら言える」とし、ストライカーとしての適性の問題を強調した。
マクギーディ氏は、前田の問題は努力ではなく適性にあると述べ、純粋なストライカーではないため、これまでの欧州での試合と同様に前線を支配できなかったと指摘した。前田の走力や献身性は評価されているものの、ボール保持や欧州の試合での影響力についてはしばしば批判を受けている。
ブレンダン・ロジャーズ監督はこの試合で前田を中央に配置したが、結果は裏目に出た。イヘアナチョの方が適任と映ったことで、今後の起用方針に影響を与える可能性がある。前田に求められるのは、エネルギーだけでなくボールを扱う力を証明し、ゴール前で決定的な働きを示すことだ。
セルティックは敵地で勝ち点1を持ち帰ったが、攻撃に関する疑問は残されたままだ。
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