かつて鹿島アントラーズに在籍していたブラジル人MFセルジーニョは、2025年1月にも帰化して中国代表に招集されることが濃厚だが、2024シーズン限りで中国1部・長春亜泰を退団するという。
同選手は2020年1月に鹿島から長春へ完全移籍。2023年3月に長春と新たに3年契約を結んだほか、今季もここまで中国1部リーグ23試合の出場で8ゴール8アシストをマーク。2025年1月に「中国での居住期間が5年以上」という帰化の条件を満たす。
FIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選前から帰化戦略に力を入れている中国サッカー協会(CFA)だが、同国メディア『トゥナイト』は10月17日に「セルジーニョが帰化の意向を固め、長春も帰化を容認している」と報道。2025年3月以降の最終予選4試合で代表チームに招集されるとの見通しを示している。
すると『捜狐』も30日に「先週、セルジーニョ本人が帰化に同意した。帰化にむけての交渉は北京国安が行っている」と報道。これによると、同選手は2024シーズン終了後に長春から北京へ移籍した後に帰化の手続きを行うが、関係者は「(帰化にむけての)状況は複雑だ。北京での生活は簡単ではないし、帰化でどれだけの金額を受け取れるのかも不明だ」と語っているという。
また、中国は最終予選4試合を終えて1勝3敗とグループ最下位。CFA幹部は11月のバーレーン戦での勝利がW杯本大会出場への必要条件として考えているため、記事では「バーレーン戦で勝てない場合、セルジーニョを帰化させる意味はない」と綴られている。
日本代表に0-7で敗れるなど、中国代表の不振ぶりやCFAの帰化戦略に対する批判が相次いでいる中国サッカー界。同国代表でプレーする場合、セルジーニョにはそれ相応の批判を受け入れる覚悟が求められそうだ。
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